狼駄さんの料理をふるまってもらうのは実に久しぶりだし、らいとにんぐモードとはいえ「独りつくばーど」よりはずっと楽しい。
それこそ独り占めするのは申し訳ないので、電話のあとすぐに掲示板にはお知らせしたが、まあどなたも気付くことはなく、結局我々夫婦と彼と3人で焼肉と秋刀魚をいただく。
「もうね、キャンプがしたくて悶々としていたんですよ。ようやく警戒宣言も解けたから、小ぢんまりとならいいだろうと・・・」
狼駄さんもストレスがたまっていたと見える。車の話、バイクの話、仕事の話に花が咲き、すっかり日が落ちて、車高を上げたセルボの試走はここまでのオンロード往復のみとなってしまった。
「後日、裏山の林道に持ち込みたいんで、また来ますね」
裏山は少々荒れ気味なので、それまでに一度偵察しておこう。
基地の表庭は、少し紅葉が始まっている。熱くもなく寒くもなく風もなく、のんびりするには良い日曜日の午後となった。
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