BLUEらすかるのシート交換をSIDEKICKさんに手伝ってもらうことになっていた週末、別筋から「土浦で機動警察パトレイバー展始まりました」という耳打ちが。うわどうしよう、などと悩むはずもなく。

 5年以上使ったかなと思ったら、今まで組んでいたレカロシートは2016年1月、570000キロのときに調達したものだった。そりゃ座面だってへたるよ。というわけでなんと、今回のシートは娘たちから還暦祝いに贈呈された。奇しくも幌車ぷらすBLUEに入れているシートとお揃いだ。
 そして「週末関東人」ことSIDEKICKさんが組み込み作業の手伝いに来てくれて、前席を左右ともばらして入れ替える。
 すると床には「失くしたもの」がごちゃごちゃと埋もれていた。ライターやら小銭やらレンズキャップやらみっともなくてこれ以上書けない。なんで焼きそばが干からびているのかと思ったら、輪ゴムだった(もういいって)


 シート交換終了とともに、SIDEKICKさんの二代目V6に乗せていただき、一路土浦へ向かう。TD62Wも20年物になっているが、助手席は初代より少しゆとりがあり、しかもシートが全くへたっていない。うらやましい。
 シートの座り心地と言えば、「機動警察パトレイバー」(マンガ版)ではたびたび登場するシーンがあった。新品のビニールカバーを外すとか、黒いレイバーの胸郭部が小さいとか、AVゼロのシートは高級品だとか・・・
 聞けば今回の「機動警察パトレイバー30周年突破記念 in土浦『TV-劇パト2+』展」には、その黒いレイバーことグリフォンのシートがあるらしい(見たらかなりのやっつけ仕事だったけど)

 

 この企画展、2018年から各地で第一弾が開かれ、3年ぶりのスタート。パトレイバー制作サイドもかかわっているが、今回の主催は土浦市。展示物はヘッドギア側からのパッケージレンタルとはいえ、「グリフォンの聖地・土浦」と宣言しているところが、少なくとも小笠原以外ではできない演出。
 「TVアニメ版」「動警察パトレイバー2 the Movie」のイラスト原画、初公開セル画、アニメーション原画など約150点と、名場面、何気な場面、見たら笑ってしまう場面の模型造形で構成されている。見どころは「グリフォンとシャフト関連しか置いていない主コーナー」のグリフォン立像だが、入場時に進呈されるポストカードは貴重品となる。
 なぜというに、あり得ないシーンだがグリフォンと特車2課が土浦駅前で戦っている。しかも土浦市役所が被弾している。よくよく見たら太田巡査のイングラム2号機は既にやられている。市役所の被弾は太田さんが撃っちゃったんだなあという様々な仕掛けが施されている。
 そのリボルバーカノンも設定寸のプロップがどんっと置かれているのだが、同じ場所にしらっと並んでいる「2人の軽井沢」のガジェットは秀逸だ。
 

 それにしても「グリフォンの聖地・土浦」とはよく言ったものだ。
 多国籍企業体シャフトエンタープライズジャパンの企画7課を隠れ蓑に、やりたいことやりたい放題の敵役が警察用レイバーを丸ごと奪うために開発された規格外レイバー・グリフォンは、同社の土浦研究所で創り出されたことはコミカライズに詳しく、アニメ版でもトレースされている。
 80年代、その土浦研究所「ではないか?」と、一部のファンから勝手にイメージ付けされたとある外資系企業の建物が実際に、霞ケ浦から眺めることができる。
 ただしその所在は土浦市ではないけれど。