つくばーど in みちのく韋駄天紀行
荒行+弾丸÷2=24時間でどこまでやれる???
片道ざっと750km タイムリミット24h
 要するに、関東から日帰りで青森県のSSレイドをこなして帰ってこられるかどうかの実証実験を、唐突にやってみたくなったのである。東北といえばSIDEKICKさんの荒行。日帰りといえばkawaさんの弾丸。やってやれないことはない・・・はず。
 プログラムは、白神爺。さんが出題してくれているSSレイド(一部まだ未公開)とSレイドを攻略し、SIDEKICKさんが出題してくれているSSレイドとEレイドを攻略し、最近話題の「おいらせ町のガンダム」も見学し、いっそのこと「青森版はしごレイド」に使用できそうな新規課題も探してくる。
 という大風呂敷を広げ、7月16日の日付と共にスタート、その日のうちに帰ってくる、普通だったら馬鹿らしくてやってらんないツーリングに、出かけた。
 津軽半島を一回りして課題の前半をこなし、青森市に戻り、八戸方面へリエゾン。下北半島の付け根部分で後半をやっつけるわけだが、思いつきで走り出してしまったために事前調査を全くやっていない。それはまずいだろうと、往路の東北道で青森と岩手のライトマップルだけは買い求めた。
 6時過ぎに五所川原に到着し、新規課題地を巡りながら、時計回りで津軽半島を走る。課題に絡むので、情報は一切書けない。
 雨は降っていないが天候は芳しくない。竜飛に至る竜泊ラインは荒れ放題の海を眺めながら駆け上がる・・・つもりが、半島を横切っているという片刈石林道の入口が目に止まってしまい、いきなり予定を外れて山に分け入ってしまう。
 竜泊ラインは白神爺。さんにとって、八甲田と並ぶ楽園の最高峰だが、これは走ってみればわかる。天気がよいに越したことはないが、天候不順のウイークデーは貸し切り状態。全天候型のエスクードにはなんの問題もない。
 しかし、片刈石林道に分け入ってしまうと、楽園の序列は変わる。仮に半島の向こう側へ抜けられない状態だったとしても、面白いのだ。明治の末から昭和40年代まで存在した、津軽森林鉄道の路線網のうち、小泊海岸線の一部だ。小泊海岸路線は全国的にも唯一といわれる海岸森林鉄道だったらしい。その多くが現在の竜泊ラインに作り直されている。
 片刈石林道は「傾り石沢枝線」の名残で、山中から切り出した森林資源を小泊海岸路線に搬出したもの。現在の林道とは少し異なる線形で、スイッチバックの痕跡などもみられる(このあたりの記述はあとで調べたもの)
 林道は、ライトマップルでは破線が刻まれ、峠を越えて別の地方道路に繋がってはいる。ただ、なにしろライトマップルの情報のみ。さすがにバディ無しで走破するのは危険なので、ぐっとこらえて途中で引き返す。
 竜泊ラインの「一の坂」あたりからは濃霧。竜飛側に回り込むまで何も見えない。この時点で、昼時には三沢市に移動しているという目論見は崩れていく。それでも竜飛では見ておきたいものが(いや、以前に見たことはあるんだけれど)たくさんある。
 三厩から青森までは、ほぼリエゾン。計画予定を90分オーバーしている。国道280号線にはバイパスができているのだが、旧道の流れも悪くない。なにより時折、青森湾の穏やかな海が見えるのが良い。
 青森市内へは、3代目エスクード初期のカタログにコラージュされたベイブリッジを渡っていくが、時間が押しているので市内散策はパスだ。4号線を移動してみちのく有料道路のたもとに到着するが、ここも旧道でどこまで行けるか試したいとしばし葛藤。そののち、時計に促されて有料道路に向かう。