《つくばーど in 飯田 朝会》

 「エスクードミーティングですね」
 「夏はやっぱりエスクミですよ」
 「つくばーど・・・じゃないんですか?」
 「はい。ちゃっかり、プレイベントのつくばーど in 飯田。らしいです」
 単に待ち合わせをしただけだろうっ というつっこみは不許可です。
 
 7月24日(土)  長野県飯田市の天気予報は、日中33℃まで気温が上がるという解説。clubESによるエスクードミーティングが開催される、大平宿の「いろりの里」は標高1300mまで登るから、そんな暑さとは無縁だが、エスクミのための買い出しは当然、飯田の街なかで行われる。
 
「いやだ。そんな暑いところで待機してられないっ」←嵐田

 なんて勝手な言い分か。
 そもそも渋滞がいや→夜中に移動する→朝早く着いてしまう→待ち時間かが長くなる=嵐田雷蔵の一方的な都合。なのである。
 しかし、こういうところで妙にアンテナを張り巡らせているのが、つくばーどの良いところ(ずるいところ。とも言う)で、飯田の街で早朝から営業している喫茶店を、ちゃんと知っているのだ。
 しかも、お店の名物に、飯田の山並みである風越山の自然水を使ったコーヒーと、石焼き芋のセットという、ちょっと変わったメニューが、いやでも関心を引くのであった。

 「待ち合わせ時間まで、ここにいるからねー」

 と、情報を提供したところ、コーヒーと焼き芋の香りに導かれて、エスクミ仲間たちが次々とやってきた。
 えらい! 買い出しの待ち合わせより3時間も早い集合である。これはもうほとんど“春風高校光画部時間”で、さらにはきとくな前倒し集合(どういうわけか、この習慣はこのあとずーっと続いていくことになる)
 
 『蔵前』は、JR飯田駅からも徒歩で数分の距離にある、小さな喫茶店。20年近く、風越山から毎日、自然水を汲んできて、コーヒーをいれる。カウンターの奥で仕事をするご主人が、ときどき軍手をしているのも不思議な光景だが、それこそが石焼き芋が焼けたしるしなのだ。 
 実はこの石焼き芋のサツマイモ、JAなめがたの出荷品で、『紅こがね』という品種が使われている。
 なめがた、つまり行方地域は、霞ヶ浦と北浦に挟まれた、広い意味ではつくばーど地元の産物なのだ。

 「紅こがねは、甘みがあって柔らかくて、今まで試した甘藷の中で最高の品質ですよ。夏前に一時的に品切れになってしまう時期があるんですが、その間は土佐のものを使うんです。こちらはちょっと硬い」

 蔵前のご主人曰く、コーヒー(ブラックで)と合う甘さ、ヨーグルトと合う甘さのちょうど良いところが、紅こがねにはあるのだという。木曽山脈の南の端っこまで遠出してきて、地元の農産物がこんなふうに評価されているというのは、とても嬉しいことだ。
 焼き芋で腹ごしらえして、夜会ならぬ朝会で元気をつけた一行は、買い出しの合流ポイントにやってくる仲間たちと落ち合うために、日の高くなった飯田の街へ走り出す。

 ここからがメインイベントの、エスクードミーティング04夏
 どんなものかって? 飯田ということもあるので、やはり光画部OB合宿みたいなもの。と思っていただければ・・・

 「それはかなりの誤解を招くぞ!」

 だということです。