「エスクードミーティングを行います」

 そんなツイートを目にした。見知らぬ人の呼びかけだった。
 残念なことにその日は仕事に忙殺されていて参加できない。それ以前にツイッターにアカウントを持っていないからコンタクトできない。
 しかしそのつぶやきに、狼駄さんがコメントを入れているではないか。
 よっしゃラッキー!(おまえは宇宙戦隊か)ってことで狼駄さんに中継に入ってもらい、このミーティングを主催したKIMさんに会いに行くこととなった。
 なぜって、「エスクードミーティング」という言葉の響きがとても懐かしかったし、そのようなムーブメントが個人のツイートから発せられ、しかも発信源が福島県なのだ。
 そしてこのミーティングは昨年夏と、この秋に2度も開かれその都度何台かのエスクードが猪苗代界隈に集まっている。

 「社会人になって初めて手にした車です。自分の住む地域ではあまり見かけないので、同じ車の人たちと対話をしてみたいなと思ったのが、ミーティングのきっかけです」

 会津地方在住のKIMさんは20代半ば。TDA4Wをアーバンルックにカスタム化している。お話を伺うと、我々が四半世紀近く前にオフラインミーティングを始めたのとまったく一緒の動機だった。そして誰の力にも頼らずそれを実現した。
 素敵なことだ。待ち合わせたお店「おやじカフェ」も素朴で楽しい。彼ならではのセンスがにじみ出てくる。
 
 「会津、福島県の魅力を沢山の人に知ってほしいです。来年の春、また呼びかけようと思います」

 もうすぐ冬がやって来る。来年が待ち遠しくなる話題を、KIMさんは笑顔で話してくれた。