今年も先乗りで斑尾の紅葉見物
 妙高高原への入り口は、いつも野尻湖から斑尾山の懐を巡って、信越線の妙高高原駅へという林道散策に始まります。
 ツーリングのための下見をする理由が一つ。あるいは、朝一番の、まだ光の足りない霧の中から標高を上げていって、夜明けの少し後に陽光を受けて浮かび上がってくる妙高の山容を眺めるためです。
 幸運にも、妙高のつくばーどは、雨上がりに到着して青空と紅葉を楽しんでこられたこと。今年も同様に、雨に濡れた林道を走りながら、頭上の空はどんどん雲が晴れていく様を見ることが出来ました。
 そして沢山の仲間たちの協力を得ることで、3回目の妙高つくばーどを無事に過ごすことが出来、帰路の途上に長野に立ち寄ります。本当は松代の皆神山にでも探検に行きたかったのですが、今度は日没の時間帯。山に分け入っても仕方がないので、佐久インターまで移動し、森の中のカフェに潜り込みます。
 そこは昨年、アイアンストマックツーリングでLe gitane blueさんが案内してくれたお店で、お互い、ユーノスロードスターととるねーどらすかるでの最後のツーリングとなった場所です。
 ネルソン・ピケ、アラン・プロスト、ゲルハルト・ベルガー・・・ もちろんセナや中島悟も一緒にポートレートされている、まさに隠れ家のようなブースで、家族団欒の夕食。子供たちは迷路にも思える店内の不思議な間取りをそっと探検。僕らは「往時の、と言うにはちょっと新しい世代のドライバーだよね」などと、とりとめもない対話をするのでした。
 ああ、ことしも妙高がお開きとなった。
 来年はどんなふうにやってみようか。斑尾をあとの楽しみにして、小谷から杉野沢をめざしてもいいかな。早くもそんなことを思い浮かべていました。