宴会と遭難の夜は更けて
謎の深まる空飛ブウサギ
 杉野沢のペンション、空飛ブウサギには、またも、まだ知らない空間が存在した。しかもれいんさんはじめ霰や霙はその部屋で寝起きしていたという。
 なんでそんなことになるのかというと、要するにその部屋にたどり着けずに毎度のように宴会部屋で寝落ちしているから。
 今年はさすがにそれはないだろうと思っていたが、翌朝、コムロ夫人・ひでこさんに
 「ゆうべメガネ外してあげて毛布かけてあげたの知らないでしょー」
 と言われて、もしやとカメラをチェックしたら、寝落ち姿がしっかりと撮影されていた(誰だ撮ったやつはーっ)
 気を取り直して集合写真のセッティングのために玄関へ降りていくと、だいすけ夫人・みきさんが、大量に脱ぎ散らかされたスリッパを丁寧にロッカーに片づけていた。
 頭の下がる思いで表に出ると、やろーどもはお互いの車の情報交換中。人のことは言えないが、男の方が子供ということか。いやいや、それを決して悪いなどとは言わないけれど。
 今回の宴会では、いろいろな報告や発表をさせていただいた。主に来年の話で、新たに開催されるイベントへの協力や、2年後のエスクード誕生25周年に向けての予告やらだったが、それよりも、kawaさんのνおたふく弾丸ノマドが、月軌道到達まで秒読みに入ったことや、ふっじいさんのところに8月、双子の男女がお誕生となることが話題の中心となった。
 新車での登場は、エスクードからデリカD5に乗り換えたアウトドア中年管理職さんご一家と、ひでこさんがカプチーノからチンクチェントにスイッチしたコムロ夫妻。そして新車ではないが、ランドクルーザープラドから、数年ぶりにエスクードに戻ってきたきうさんも健在だ。
 来年、どんな顔ぶれで再会できるのか、また楽しみが増していく。
 そしてしめくくりに、再び林道へと分け入る。前日のアプローチとは逆のルートで走ると、流れ解散のしやすい出口へ至る。フリー走行を楽しみながら、解散。それぞれ午後の時間を満喫するために妙高高原と斑尾をあとにする。が、大半の面々は志賀高原から草津にかけてのルートでニアミスしながら帰路についたようだ。
 また来年、しばしのインターバルを経て、杉野沢の宴会でお目にかかりたい。