実はおめでたい開催地
新婚、幼児、乳幼児最多参加率を維持
 妙高高原のつくばーどは、新婚と、子供たちの参加率が高い特徴だ。嵐田の霰と霙に始まり、sugiさんのところのダイキ、マサキ兄弟は古株だけにすでに青年の領域だが、それぞれ低学年や幼稚園児だった。
 今回はおいたマンさんのところのトウマくんと、かずろーさんが奥方とお嬢さん(1歳の誕生日前!)を伴っている。4年前には新婚ゲストとなったふっじいさんにも双子ちゃんがいるが、今年はお休み。やはりお休みだったが、新婚組だっただいすけさん夫婦にも昨年、男の子が生まれている。
 幼児だけでなく赤ちゃんがやって来るつくばーどという、おめでたい冠がついているのが妙高高原だ。
 定宿の空飛ブウサギの赤ちゃんたちも大きくなっていて、お友達になりつつある。このペンションは、館内の横移動に「縦移動」も加わる複雑な構造で、宴会部屋が最上階かと思えばその上に隠し部屋があったり、食堂の上ばかりか下にも独立した部屋が存在した。
 上にあるはずの宴会部屋(つくばーど通称)には、いったん地下に降りなければ上がれないという謎の立体迷路ルートなのだが、
 「迷子になりそうな人は、一度外へ出て、乾燥室から入ればすぐ上なのよ」
 と、10回目に教えられるまで気づかなかった(しかしよく考えれば、気づかない方がおばか)が、その乾燥室にすら開かれていない扉がある。
 未攻略の扉はともかく、スキーシーズンにフル稼働すると「離れも合わせて百余人」という収容能力のある建物が、つくばーど価格によって貸し切りとなってしまうところも、エスクードОBであるオーナーの人柄だ。
 宿には、今回参加できなかった和邇さんからの、1ダースのワインが「呑み尽くすように」と届けられていた(もちろんミドルサイズ)。チリ産の『エスクード・ロホ』の赤と白である。和邇さん自身が開催前にこっそり、自走で運んできた。実はオーナーの実家と和邇さんやsuuuさんの住まいは近所同士らしく、突然やって来た和邇さんも歓待していただけたという。
 しかしこのところ、二次会が早めに切り上げられるようになったのは、参加者も少しずつ年を取ったからだろうか。無念にも赤が1本、白2本が参加者の持ち帰りとなり、和邇さんに負けてしまったのである。
 「2日目の林道ツーリングに備えてのことです!」
 残念なことに、翌日に赴いた斑尾山中のルートは、崩落災害の復旧工事で通行止め。半分の距離をピストンして流れ解散となった。参加者は思い思いの行動に切り替え、ふたたびとん汁をめざしたり、別の昼食を求めに下山していく。