空飛ブウサギの館内も、移動の縦軸横軸は覚えた。ことしは迷子にならないぞ、と思っていたら、手渡された部屋のカギを見て、それぞれの部屋がどこにあるのかが分からなかった。
「雷蔵さん、毎年、ミーティングルームで寝起きしているからだよ」
「おれ、そんなとこで寝てたか?」
「宴会部屋のことですよ。あそこは正しくはマシュウとマリラって部屋の間仕切りを開けてあるの」
と、すでに参加者の方が詳しい・・・
つくばーど価格(要するに格安)にもかかわらず、熱い風呂が24時間沸いていて、毎回工夫を凝らした夕食をいただける。そしてことしは久しぶりに貸切で二次会が始まる。
今回の話題は、パリ・モーターショーで発表された新生ビターラの良し悪しについての討論や、参加者各位のエスクードのメンテナンスについての意見交換。毎回、けっこう真面目な宴会なのである。
この夜、珍しく寝落ちを他の誰かに譲り、寝姿を撮影されずに済んだ。誰が寝落ちしたかというのは内緒の話だ。宴会は午前3時過ぎまで続いた。
明けて2日目、帰宅する組と観光組、小谷へは抜けられないけれど杉野沢林道だけでも走ろうという面々に分かれて解散。林道組は冬のやって来た笹ヶ峰へと駆け上る。杉野沢林道は2日前の大雨でそこかしこが水たまりだらけ。数か所、崩落しそうな危険個所もみられた。
ここで痛恨のアクシデント。撮影待機中、路肩の落ち葉に騙され踏み込んだ左足が、ずぶずぶと膝まで水没するどろどろのスタック。脱出の際、右足も泥まみれに。
この林道では2度目の失態。前回は夏場でサンダルを泥の中にくれてやった(自慢にもならない)
それを除けば、10年めのミーティングは無事に開催できた。つくばーどは高原で開催される特徴があるけれど、そのきっかけを切り開いたのも妙高高原。また来年もやろうと密かに決意し、下山して赤倉のレッド焼きそばを食いに行こうと思ったが、両足の惨状を見て、それはあきらめた。 |
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