台風18号が何を気まぐれするのか大陸手前で回れ右し、九州、瀬戸内を直撃しながら新潟方面に進路をとっていた。
 つくばーどの林道ツーリングを狙い撃ちするコースではないか。たぶん晴れ男と、スーパー晴れ女親子(雷蔵と霙のことです)に対してなんという狼藉か。
 などと言っている場合ではない。ことしの妙高行きは小谷村からの林道縦走なのだ。土砂崩落でも起きたらとんでもなく長距離迂回を強いられる・・・

    今回の参加者

 madcrowさん
 コムロさんご夫妻
 通りすがりの正義の味方さん
 s.Doさん
 ふっじいさん親子
 にゃごさんご家族
 おいたマンさん
 雷蔵、霙

 というわけで、遂に初代エスクードたった1台に対して、三代目主体の顔ぶれとなってしまった。
 ショートボディーはにゃごさんのジムニーシエラのみである。
 おいたマンさんのスイフトRSは林道には入れず大きく迂回して宿合流。しかし朝の集合には律儀に登場してくれた。ふっじいさんは夜半にあとから合流、きうさんも電話で激励を入れてくれた。
 Doctor.ワニは、都内で台風コロッケをかじりながら動けずにいたらしい。

 「おいたマンさん、あのスイフトで林道に入るんですか?」

 コムロさんが、集合地点の長野県白馬村内に、彼が来ていると位置情報を告げる。いやいやあのローダウンでは無理でしょうと思っていたら、ほんとに彼が現れた。

 「見送りに来たよー」 ←長岡からだよ

 こういうノリがつくばーどなのだが、初めて参加したにゃごさんご家族にはどのように映ったのやら不安でいっぱい。しかしにゃごさん自身も長野県内の林道をほぼ知り尽くしているツアラーなので、カスタム化されたシエラは生き生きと走る。
 妙高には初めて訪れたmadcrowさんは、卸して間もないオールテレーンタイヤの性能を試す絶好の機会。通りすがりの正義の味方さんも林道走行にはずいぶん慣れた。s.Doさんは近所に住むこし亀さんから様々な四駆用ツールの提供を受け、これを運んできてくれた。
 うちの霙は数日前に若葉マークが取れたところ。もちろん林道内は彼女がドライバーとなる。

 
 
 
 

 妙高小谷線の縦走は、実はつくばーどのイベントとして完走できた事例が稀有だ。
 どこかしら土砂崩れで通行止めか、自転車競技でルートが封鎖されたか、乙見峠のトンネル補修工事で通過できないとか。年に一度の行事によくもこれだけぶつかって来るわというハードルの高さだったのだ。
 ことしはふっじいさんが事前に偵察してくれたので、通行障害がないことは確認できている。
 だが台風が接近するって、どんだけ鬼門なんだこの林道。
 そういう懸念含みで出かけたのだが、曇天は避けられなかったものの、路面コンディションは上々。連休初日にもかかわらず紅葉シーズンにはまだ早いせいか、交通量もごくわずかで、実に走りやすい日和であった。
 このルートもずいぶん舗装化が進んだ。安全確保のためにはやむを得ないことだがそれでも豪雨豪雪で斜面は今後も崩れるだろう。台風18号が影響を及ぼさないことを祈るばかりだ。

 定宿となっている妙高側の杉野沢温泉・空飛ブウサギでは、久々に遭難者続出。なにしろ幹事がどこにどの部屋があるのか未だに覚えられないのだから、鍵だけを渡された一同は館内をさまようしかない。

 「大丈夫。食堂と宴会部屋さえ知っていればここでは食いっばぐれない」

 「それが幹事の言うことかーっ」

 まあ、二次会は例年通り真面目なエスクード談義からぐだぐだな与太話まで、去年もやったんじゃないか?というデジャビュ感たっぷりに深夜まで繰り広げられたことは言うまでもない。
 2日目はさすがに台風接近に警戒すべきと林道ツーリングをキャンセルし、たちばなのとん汁をめざして山を下りた。