轍もクレバスもなくしっかりした路面だったが、倒木と崩落が相次ぎ近年まれにみる妙高小谷線の荒れ方だった。
 白馬での集合時は曇天、小谷村から山へ分け入ると、乙見峠まで雲を抜ける間が雨。しかし台風は既に日本海へ去っており、暴風や土砂降りではない。
 笹ヶ峰へ抜ける頃には青空も見え始め、どうなることやらと心配していた林道は無事に通り抜けられた。
 しかし崩落個所の土砂の状況から、もう一度か二度の豪雨で通行不能になるだろうし、落雷や暴風で幹の折れかかったブナが道路を塞ぎそうな場所もある。
 旧盆の直後というのはスケジュールとしてイベント設営には良くないとも指摘されたが、これはこれで正解だったと思う。
 ただし三代目エスクードの車幅でもどうにか通過できたという点では、幸運だったことも間違いない。
  今回の参加者

 AMGさん TA01R
 ふっじいさん ランドクルーザー70
 通りすがりの正義の味方さん TD54W
 s.Doさん TD94W
 TA01Wさんご家族 TD54W
 kawaさん(夜から参加) TD54W
 雷蔵と家族 TD94W ←え?
 きうさん(夜のみ参加) TD51W

 林道では三代目ばかりという、時代を痛感させられる風景。その三代目も初期型ばかり。ちょっと苦笑いの幹事である。
 空飛ブウサギに宿泊し、尽きるともなくエスクード談義の宴会を繰り広げ、館内で遭難し(今回はさすがに無かった)、寝落ちする。
 15年めになってもこの流れは変わらない。ただ、子供が大人になり、また新たに親子で時間を過ごす変化を前に、青年だったはずの面々誰もがおぢさんへ足を踏み入れていることからは逃れられない。
 それが15年という月日だ。

 妙高高原のつくばーどは、地元勢が立ち上げた「とん汁を食うために走る」という献立も引き継いでいる。
 昔は日帰りの強行軍だった。それだけの価値のあるうまいとん汁なのだ。店はどんどん有名になり、かえって売り手市場な強気はそのままだが、これを外しては帰れないという食欲もそのまま続いている。
 杉野沢の宿で流れ解散し、単独で店に行くと、誰かしら先着しているか、あとからやって来る。