霙です。
 去年の3月、直江津にある上越市立水族館「うみがたり」で、ゴマフアザラシの赤ちゃんが生まれて「フタバ」と名付けられたんですよ。前回のつくばーど®in妙高高原16.90は、仕事が休めなくて参加できず、彼女を観に行くことができなかったんです。
 そこで今回、妙高高原17にエントリーしたらば、父が恐れおののき「フィガロで林道に行くつもりか」と聞くので「そんなわけないじゃないですかー」とも言いにくいし、「集合場所のカフェのクレープが食べたいから」と申告しまして。
 「あー、ですからカフェ巡りと水族館に行ってきていいですか?」
 ならばつくばーど®にリポート提供せよ、という交渉で参加成立です。
 なにしろつくばーど®の妙高高原ミーティングは、お宿の「空とブウサギ」さんのはからいで、格安なうえに美味しいご飯がいただけるんですよ。今回なんて、そのつくばーど®価格に加えて(以下略しろと父が言うので以下略です)


 フィガロで遠乗りの旅は三度目ですが、これまではおねーちゃんと交代で運転ができたので、ざっくり500キロを一人で走る大変さをあらためて知りました。夏場の長距離でもあり、フィガロの負担を増やさないよう早朝に出発したり、給油のタイミングをどこで作るかを考えたりもしなくてはなりません。
 その件でも妙高高原にベースキャンプを確保できるのは便利です。
 ゴマフアザラシのフタバを見学して、沢山のマゼランペンギンが泳ぐ風景で涼みながら、直江津で使える時間内に訪ねていくカフェをふたつ選びました。
 

   
 
 一軒目は、2年前に父と母がお邪魔した「なおえつ茶屋」。町屋作りのお店にクラシックジャズが流れています。
 しまった、なことに、コーヒーしか出ません。一所懸命飲むことにします。
 父はそのときのリポートに「勝気なマダム」と紹介していますが、八十歳も半ばの素敵なおばあちゃんで、確かに勝気な方です。直江津が終幕となる林芙美子さんの放浪記や、直江津ゆかりの文学をこよなく愛するマダムさんと、しばしおしゃべり。
 直江津を出発して朝に行先に辿り着く、着物に下駄ばきで夜行列車の旅をしたいとか。かっこいいなあ。

 二軒目は、明治時代に建てられた蔵をふたつ合築させた「蔵カフェ沙羅」。煤けて歳経た柱と梁を引き立たせる漆喰の白壁が外の暑さを遮ってくれます。
 ベイクドチーズケーキと紅茶をいただきながら店主さんとお話をしたのですが、この方もまた旅人好きのおしゃべり大好き派。33年前のクルマで自走してきたことに目を細めながら、近くの席にいらしたご婦人も仙台からクルマで来られたと紹介してくれました。

 
 残念ながら二軒でおしゃべり時間に没頭してしまい、三軒目を訪ねる余裕が無くなってしまいました。遅れて杉野沢に着いたら夕ご飯をはく奪されてしまうので、仕方なく直江津を離れます。
 ここで、水族館やカフェの写真は撮ったものの、直江津に来ているフィガロの写真を全く撮っていないことに気づき、これは怒られるなあと宿に到着早々報告。
 「やり直し!」 ←なんてこと言うんですか!
 実際に杉野沢の近傍で走るフィガロなどの撮り直しを命じられ、ひとり旅なのにワタシが何カットか写っております。その他の妙高高原17の様子はこのリポートの一つ上をご覧ください。

 翌日、おぢ様方は長野と新潟の県境に沿って走る林道へツーリングに出かけます。ワタシは15日から仕事なので流れ解散後にひとり帰路へ。
 飯山から塩沢石打まで一般道で関越道を目指すルートは、なかなかタイミングよく昼ご飯が食べられないと父が言っていたので、ちょっと探検。時間距離としてちょうどいい十日町市に理想的なカフェレストランがあったのですが予約客で満席。
 なるほどそういうことかー。と塩沢石打に出て寄り道してみたら、あるじゃないですか面白いお店。
 「本気(マジ)丼」と呼ばれる、魚沼の食材で思い思いの献立を作っているお店がいくつかあるそうで、ワタシが見つけたのは「魚沼しあわせ和洋食堂 つばめの巣」。メニューが沢山あって目移りしますが、2020年に作られ、「つばめの巣最高傑作」と紹介されていた「デミハンバーグチーズドリア丼」をいただきました。おいしいです。これで妙高帰り途上のランチ難民問題は解決です。
 ただ・・・デミグラスソースに使われているらしいマンゴーやオレンジって、魚沼地域でも育ててるんでしょうか?