「帰郷 1997」と題した前後編の読み物を狼駄さんに書いてもらった。前編はすでに11月発売のスーパースージー誌上で、エスクード連載ページに掲載されている。
 テキストをまとめてもらっている最中、この読み物の挿絵となる写真をどうするかで試行錯誤の繰り返し・・・などするのも面倒だと判断。
 急きょ代役を立て、20年前の狼駄さんを再現することとなった。
 
 「えー? 狼駄さんに扮するんですかー?」

 などと困惑している割には髪の毛をアップして帽子で隠し、とーちゃんが20年くらい前に着ていたウインドブレーカーを羽織って、役作りをするわが娘。
 20年前の白狼こと狼駄さんのエスクードが走っているシーンは、すべてオフロードコース。
 旅をする、ましてや運転シーンなんて彼自身には絶対撮れないアングルだし、そもそもそんなシチュエーションの写真は無い。
 だから代役なのだが、問題は白狼とぷらすBLUEは車体色が全く異なる。そこで、霙に代役として走ってもらうシーンはナイトシーンとして車内を撮影し、アングルもエンジンフードが見えない角度を選ぶ。
 霙は霙で、4速ATのセレクトレバーがそれだとわからないように左手をかぶせるような芸を見せる。
 しかし速度は出ていないので、あとから速度計の針を書き直すなどの加工も施す。
 これで前編はどうにかなった。
 この間、鹿児島に帰省した狼駄さんは故郷・鹿屋市の風景を撮影してきてくれる。
 後編ではいよいよ、白狼そのものも登場するが、どうやって鹿屋と白狼をラップさせればいいかで思案に思案を重ねた。
 ま、ろくでもない手法でそのカットは出来上がっているのだが、それは2018年1月の号の後編にて・・・