笑うべきか怒るべきか、四度目の緊急事態宣言と東京オリンピック・パラリンピックが共存してしまう意地なんだか見栄なんだか利権なんだか理解できない2021年の夏。コロナ禍はまだ続いていくということで、昨年同様のウェブ企画を立ち上げた。
 一般的に、7月9日あたりからが暑中見舞いを届ける季節なのに、ことしは各地で想像を絶する豪雨がもたらされ、梅雨の足も遅い。
 そんな中、クロさんから送られてきた向日葵とミツバチは一瞬で気分を夏にいざなってくれる。
 雷蔵は雷蔵で、昨年のタイトル画が夏っぽくなかったので、逗子から江ノ島とその向こうの富士山を狙って、ウインドサーフィンのセイルでアクセントをつけてみたが、水彩加工したら富士山見えなくなってるし・・・


 陽光と新緑とノマドのコントラストで夏の風景を描いてくれたsuuuさんは「僕のクルマだと黒い車体で涼しげでないから、青くしちゃいました」と大胆な編集。
 森を活かそうとすると濃いめの車体のバランスをとるのは、けっこう難しい。

 

 風花さんは今回、いろいろなモチーフを持ち寄ってくれたが、サイズがばらばらのためやむなく天地をトリミングさせていただいた。
 ノマドの構図は特に、オリジナルの迫力が失われてしまい申し訳ないことになっている。


 そのノマドもこれが最後の活躍となる。
 ちょっと凡庸な構図だけれど、新月さんが良いスパイスになっていて、防波堤の向こうにはもう夏の波が寄せている様子をイメージさせてくれる。


 マミポコさんのエスクード、「お嬢」は、7月9日が誕生日。つまり97年のこの日に初年度登録されたのだそうだ。いま、新車乗り出しからずっと維持し続けている人たちは少なくなった。
 お嬢はこの夏、車体の再塗装に臨み、ふたたび夕映えを写し込む輝きを取り戻す。


 七夕の日の午後の空。
 積乱雲は現れず、どちらかと言えば層雲でしかなかった。
 いろいろなテクスチャを試してみたけれど、これ、というものができなかったよ。