かわねこさん2作 





 8月の始まりは夏らしすぎる真夏日続きで、これは残暑見舞いにうってつけと思っていたのだけれど、旧盆に入ったとたんに全国的な豪雨の影響で連日の酷暑が引っ込んでしまった。
 なんという企画倒れ(笑) だが盆明けのあと再び真夏日が巡ってくるようなので、残暑見舞い風絵葉書展の開幕。
 オープニングはかわねこさんによる北海道の空模様2点と、クロさんのいかにも暑そうな夕暮れ。


 ここより3点はかわねこさん。8月の北海道を切り取ってくれたが、やはり津軽海峡の向こうは関東よりも季節の動きが早い。収穫の済んだ麦畑に落ちた、防風林の影が伸び始めているなど、どこかしらそろそろ秋が近づいてくるような風情を見せてくれる。


 suuuさんからは、直球でイラストの絵葉書がエントリーされた。
 静かに凪いだビーチの風景は目を癒してくれる。その一方で、白砂と赤いノマドのコントラストに視線は釘付け。大瀧詠一かGONTITIを流しながら走りたくなる。


 遠い昔の夏。
 風花さんがブログに載せてきたので「こんなの撮っていたなら持って行くぜ」
 それにしても初代乗りは何故だかエスクードを後ろ姿で撮るのを好む。


 嵐田あられが通勤時に撮ってきた積雲の空。
 晴天と雨天の境界線のような風景ながら、まだ積乱雲になりきっていない雲は内部に膨大なエネルギーを蓄積しているかのよう。


 嵐田みぞれは、庭にできた水たまりに映り込むエスクードをねらった。
 水たまりなのか池なのかというほどの大雨のあとの陽射しの差し込みに効果を期待してのことだったが、まったくこの水たまり、自然に引くのにどれほど日数がかかるのやら。玄関まで直進できなくなってしまった。


 これより下は嵐田雷蔵作。北の空と南の空を同時に撮ると、南の彼方にはこれから大雨をもたらす雲の層が追いかけてくるのが写り込んでいた。
 北の空は長閑な千切れ雲が流れていくが、これが台風の予兆。
 那須の農場と向日葵畑は、実際には2020年の風景。