スズキエスクード35周年並びにESCLEV創設20周年の記念として作ったTシャツ の地方発送のさなか、山形県在住のしろくまさんが筑波大学に来ていることがわかった。それなら直接Tシャツの引き渡しができると急遽、らいとにんぐなつくばーどを設営。

 筑波大にいるならば、平塚通り沿いにある「こおひいはうす らんぷ」で落ち合うのが一番わかりやすいだろうと、しろくまさんとのアポイントメントをとりながら、まさかの事態なのでつくばーど基地から家内にTシャツを運んでもらい、待ち合わせする。
 58万キロを刻んでいる後期型のTD01Wを拝見するのは、エスクード30周年の記念イベント以来。しろくまさんと会うのも山形大学での3年ぶりとなる。
 が、彼は店内を眺めながらとても意外な一言を告げる。

 「懐かしいですね。よく指導教員に連れていかれて、論文や発表の指導受けてました」

 「えっ? しろくまさんって筑波大の出身なの?」

 「そうですよ。あと大学院にも在籍しました」


 いま、山形大で教育学の教鞭を執っているしろくまさんは、てっきりそっちのОBだと思い込んでいた。時々、研究交流やら論文閲覧にやって来ていたのはそういうことだったのか。


 前日から宅配発送を始めていたTシャツの、地方発送最後のひとりだったしろくまさんに、手渡しできるというのは嬉しいハプニングだ。もちろん偶然だが、偶然と言えば、このTシャツの制作をやってくれた「ラグーン」も、「らんぷ」のある路地を進んだすぐ近所なのである。
 
 「今も健在ですか! 大学のサークルでスタジアムジャンパー作ってもらったなあ」

 しろくまさんは論文の閲覧とコピーを中座してやって来てくれたため、コーヒーブレイク程度の短時間で流れ解散。お嬢さんの送り迎えのために、19時までに山形へ戻らねばならないという。

 「今回の帰路で585000キロを越えるはずなので、掲示板に連絡しますよ」

 
しろくまさんとは20年くらい前に、彼のエスクードのエンジン換装で情報提供をするところから交流が始まっている。既に五基めのG16Aだったと思うか、シリンダーブロックが割れるなど修理も頻繁に行われながら、つくばーどサイトのエスクードマイレッジでは超長距離記録を伸ばしている。
 自分自身でも、それほど走り続けるエスクードを直に見られるのは励みになる。8月の終わりに、再び夏らしい陽気を体感した。