予定調和として(これがことしの締めくくりにならないことがわかっている)、忘年会のつくばーどは、天狗の森に戻ってきた。いやなんのことはない、ロッジの予約が早めにできたため、あちこち空きを探して放浪しなくて済んだだけである。
 場所が決まったら次は何を出し物にするか。寒いから鍋がいいけど手早く仕込むならおでんだよねと。だったらおでんの具材としてどこまで変わったものが許されるか、実験的おでんに挑もう。
 「それって闇鍋とかわんないじゃんっ」
 「闇じゃねーっ あくまで許される限度に挑むんだっ」
 というわけで、こう告知したがために参加者激減(笑)

    今回の参加者

 madcrowさん
 コムロさん
 青影さん
 s.Doさん
 ふっじいさん
 AMGさん親子

 板チョー SIDEKICKさん
 幹事 雷蔵

 予想外に板チョーが保守的だった。買い出しに出たものの、サメの切り身、きりたんぽ、ミートポール、ハンバーグと、ことごとく却下される。

 「どれもこれも鍋物具材じゃないですかっ」

 無理やりロールキャベツと肉入りワンタンと水餃子だけは籠に押し込む。あとはmadcrowさんが持ってきた御殿場ソーセージが頼みの綱となった。
 

 しかしつくばーどの宴会は食材には恵まれている。
 青影さんが大洗からアワビと酢だこを、AMGさんが大子から牡丹肉を、s.Doさんが東京からいつもの叉焼を、ふっじいさんが信州限定お菓子の数々を、コムロさんがひでこさんから預かった胡麻大福と林檎大福を持ってきてくれた。
 よくよく考えてみると、皆、おでんが失敗したときのことを考えているのか?  ←失礼なっ
 板チョーは得意技のゆで卵を作り、幹事はジャガイモの皮をむく。
 宴会はいつ果てるともなく毎度新たな話題になるエスクードの対話と、キャンプ道具のあれこれ。これでおでんは鍋四杯分が平らげられる。
 午前五時に寝静まったらしい(幹事は早々と寝落ち)が、八時半に板チョーが起床をかける。

 「フレンチトースト作ったけど、おでんの残りもやっつけてください!」

 こうして二日目は天狗の森を撤収と同時に流れ解散。有志による裏山林道アタックに乗り入れるが、三代目エスクードはその車幅ゆえに絶対に通り抜けられないポイントがあり、madcrowさんは途中で車を仮置きし、ぷらすBLUEで難所越えに挑む。
 初代エスクードのリアサスの動きは、三代目を操る彼には感動的な印象を与えたようだ。
 しかしあらためて思い返すと、この難所も含めて一通りのルートを、Cyber‐Kさんは四代目エスクードで走り切っている。あらためて、というのは、まあ無茶なことをやらせたものだわと猛省したということである。


 
 かくして一応のしめくくり行事は無事に完了したわけだが、「焚火は?」というリクエストがやっぱり出たので、年内もう一回、つくばーどが開かれることとなっている。