《つくばーど in 岩間 Y》

 標高300m付近の天狗の森は、2月ともなれば麓の夜景だけでなく、水平線上の漁り火さえも見ることが出来るほど、
 大気が澄みわたる。
 つまり、そこそこに寒い。明け方近くは氷点下の日が続くのだけれど、スカイロッジ内は夕刻から熱気の漂う宴会準備。
 「また2月になってからの新年会? 進歩ってものがないんだねえ」
 「ふっふっふ、今回は新年会を兼ねた、大きな節目があるのだ!」
 「わかった! バレンタインデーにあて込んだんだ」
 「ちがーうっ! もっともっと、つくばーどらしい話題なのだっ! 
・・・少しはそれもあったりするけど


 女性陣はすごい。
 主催者といっても、それが持つ司令塔ノウハウは「実技を伴う」わけではない。
 晩飯、朝飯、つくばーどメインのカレー大会。これをどういう献立でつないでいくかを、イメージすることは困難ではないが、段取りよく形にしていくことは容易ではない、ということだ。
 それを的確に受け止め、あれよあれよという間に支度を調えていくのだから、頭が下がる。もちろん、つくばーどにやって来る面々(野郎ども)だって、陣地設営や料理の腕前はみな素晴らしいが、特化した部分において、ご婦人方はやっぱりそれを越えるのだ(決してチョコレートをもらったからそう書くのではない)
 それにしても、ひぃふぅみぃ・・・と確かめてみたら、今回のつくばーどには11人もの女性陣が出席していたのである。こりゃかなうわけないよ。どうすんだよ、カレーの味付けは、イタチョーの代理を主催者がやることになっているのに・・・


 なにか面白いことを加味したい。
 女性陣をほめてばかりいられっかよ。てな対抗意識(愚か者)で、今回はエスクードの形をしたケーキを洋菓子屋さんに作ってもらうこととなった。他力本願ではあるが、パティシエはダンディな青年のお店である(だから対抗するな)
 果たしてその出来高はというと、納車したその日の晩に解体して食ってしまったので、
 「甘さ控えめでうまかった」
 としか言えない。
 この部分については、いずれ別項で。
 
 しかしどうも新年会っぽくない。何の集まりで開いたんだ? 今回・・・
 「そりゃーやっぱり、“台所でD”」
 「・・・いいです、もう」