《カレーの街 土浦を探検》 土浦の街では、2004年からカレーを素材にした街興し事業が進められています。月日の経過で失われてしまったものもありますが、「つちうら伽哩物語」なるブランドを設定し、認定を受けた商品がそのまま土浦の商業・観光大使のようにアピールを続けています。創立当初の認定数は、18品目。なぜカレーなのか? どこにあるのか、暇を見ながらの探検をやってます。 まず手始めに、学生の頃によく部活動で食うための茶菓子(何の部活だ?)を買い出しに出かけた、和風創作菓子のすぎやまから。 看板はアイスクリームをどら焼きで食べるアイスどらですが、カレーに関連したものの紹介なので、焼き菓子の「まどんな」。本来甘い焼き菓子にカレー風味を加え、土浦の特産品であるレンコンやニンジンを細かく刻んで封入してあります。かじりつくと甘いのに、カレーの風味がわずかに広がるという、不思議な味です。 白あんを包んでアーモンドをさしたみるく饅頭「ツェッペリン」は、見たままの飛行船を模したお菓子。カレーの街の根拠となる、飛行船グラーフ・ツェッペリン来訪の片鱗です。 |
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1929年、昭和の初め。カレーライスはおそらく、まだ高級料理の時代です。当時、親善飛行で霞ヶ浦航空隊基地にやってきたツェッペリンの乗組員に、歓迎の意を込めて作ったのがカレーであったというのが、つちうら伽哩物語のフォーマット。そして現代、ほぼ万人の日本人が、日常の食事のメニューとして浸透していることも、カレーという素材に結びついていくそうです。その昔、巨大なツェッペリンを見たというお年寄りのお話では、カレーの具にはつちうら特産のレンコンや、魚の切り身の残り物も入れて、独創的なカレーライスを振る舞ったとか。そのオリジナリティが継承されているかどうかはさておき、土浦では「ツェッペリンカレー」なるレトルト食品も、新しい土産物として発売しています。 カレーライス探訪の振り出しには、JR土浦駅の駅ビル内にある「土浦カリー」が見つけやすいポジションにあります。インド風カレーの店構えで、レンコンの唐揚げがトッピィングされた、店名そのものの土浦カリーや、味の異なる4種類を試せる(カレーとともに一品料理、自家製釜焼きナン、ライス、等が食べ放題)カレーバイキングが献立。辛さはあとからしみてくる。 一カ所で食事をすると、まずカレーのハシゴは困難なので、テイクアウトできるものを探してドライカレーのおにぎりを買いに行くものの、売り切れ。学校が近くにあるから、人気商品なのか? |
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土浦カレー物語の認定品といっても、限定メニューであったり販売する曜日が決まっていたり、その日の判断で作っていたりで、なかなか巡り会わないものもあります。土浦駅東口から筑波研究学園都市をダイレクトに結ぶ、高架道路の下をつくば方面に進んでいくと、ベーカリーのラミントンがあります。ここの認定品は、ドライカレーパン。 一般的な、揚げるカレーパンも作っていますが、油で胃もたれしたり胸焼けするというお客のために考案されました。1日に多くても30個くらいしか焼けないということで、市内各所にに出荷する方が主のため、オーダーが沢山入ってくると、どうしても店頭分が後回しになってしまうのです。ここもいずれ再トライ。 高架道路に沿って市内中心部に戻ると、もう一軒のベーカリー、千勝堂本店があります。水曜日をカレーの日として売り出しているお店で、「土浦のカレーパン」が認定品。何が土浦特産のカレーパンかと言えば、スライスしたレンコンをからっと揚げてトッピングしてあること。かじってみて、なるほどの食感。このお店では他にも、北海道版としてホワイトカレーをバターロール風のパンに封入したモノや、かりかりのスタンダードカレーパンもラインナップしています。こしあんのあんドーナツは、意外な伏兵です。 |
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