創刊、毎回最大加速

 世界を創造し、森羅万象を司ってきたという「大いなる本」には、神話、物語、生物、科学技術の源など世界のすべてが記述されているという
 数千年前、これを奪おうとする者が現れ、本は散失しその一端が世界に降り注いだ。書物の紙片はワンダーライドブックと呼ばれ、「神獣」「生物」「物語」の記述に大別され、「剣士・仮面ライダー」の武器や特殊能力を召喚する。
 しかし、ディアゴスピーディーへ変化するワンダーライドブックは、今のところそのどれにも属さない上、炎の剣士にしか扱えない。いつ、誰がこれを作り上げたのかは謎である。
 推測に倣うならば、「大いなる本」の科学技術の記述から生み出されたものとなる。内燃機関コルドロンモータは、聖なる炎の力を動力に変換して最高時速280km/hを発揮する。
 車体前部の剣「ディアゴシャープ」からは火炎弾を放つ。聖なる文字の刻印により装甲全体を強化してあり、装甲面の炎との親和性を高めることでヘッドユニットの火炎制御装置「ディアゴシャープ」の能力を最大化させ、車体に炎を纏わせ威力を上げることが出来る。
 悪路や腐食した道路も、一定速度に達するとタイヤに施された聖なる文字の力が発動し走行支障を相殺する。
   聖なる炎の物質的な特性や組成は謎だが、ディアゴスピーディーがワンダーライドブックという書籍モジュールから展開・巨大化するシステムは、現代社会においては飛電インテリジェンスが開発したライズホッパーに酷似している。飛電もまたワンダーライドブックを入手していたのかもしれない。
 いずれにしてもモジュール展開の功罪で、このユニットに限っては車体右サイドは見られたものではない。ついでに言うと、書籍の分際で自ら朗読するのがいちいちうるさい。