《陸空支援と強化装甲》
 対メガゾード戦の切り札として開発されたCB‐01・ゴーバスターエースは、実戦を経験した結果、スピードなりパワーなり様々な面で敵の性能が上回る場合を懸念することとなった。しかし、単独で複数形態をとる戦術パターンは一通り完成の域にあり、機体の大幅な改造には、バランス維持を考慮する必要があった。
 このため、01と同時に開発されたバスタービークルの改造を検討し、これらを増加装甲として、必要に応じてフォーメーションを組む手法が採用されることとなった。
 2号機バスタービークルは、全長40mの4軸8輪大型コンテナトレーラーGТ‐02、別名ゴリラ。巨大なカーゴスペースを有し、物資や要救助者を搬送することが主目的だが、この空間を構成する車体そのものをモジュールぶんかつすることで、ゴーバスターエースの装甲にも転用が可能と判断された。そして、もともとモジュールの入れ替えは、ビークル形態からバスターアニマルへの変形シークエンスとして設計に織り込まれているため、改造も比較的容易に実行できた。
 そのバスターアニマル形態は、一見鈍重そうな外観に見えるが、両腕(前脚?)のマニピュレータ能力に目を見張るものがあり、器用な手さばきだけでなく、1600tという自重と、積載重量を抱えながらも懸垂運動で通行不能となった橋梁の下部を移動することができる。
 これは、ブルーバスター・岩崎リュウジのバディロイドで、02のナビゲーションと車体制御を担当するゴリサキ・バナナの持つ、人間並みの思考能力と、ゴリラの運動能力を演算・可動コントロールするサポートによるものだ。
 02の武装は、トレーラー時にはビームキャノン、アニマル時には多連装ミサイルランチャーを用いる。このバナナ型ミサイルは発射後外装が「皮」としてばらまかれ、敵の足を滑らせるというユニークな戦法を可能としている。
 3号機はHR‐03、ラビット。ジェットヘリなので詳細は割愛。ただしこのマシンもビークルと呼ばれる。それはバスターアニマル形態でウサギ型4足歩行メカとなるためと思われる。やはりモジュール組み換えによる変形機構を有しており、ゴーバスターエースの増加装甲に採用された。機体制御はイエローバスター・宇佐見ヨーコのバディロイド、ウサダ・レタスが担当する。