《4形態のバスターマシン》
 新西暦2012年、人類は亜空間からの侵略を受けていた。
 この時代、世界の主要都市はエネトロンと呼ばれる新世代エネルギーによって支えられていたが、亜空間に生息する侵略者・ヴァグラスは無差別にこれを略奪し、破壊と混乱を引き起こしている。
 エネトロンを維持管理するエネルギー管理局は、ヴァグラスの暗躍と攻撃に対してカウンターバトル体制をとり、その最前線に少数精鋭の「特命戦隊」を配備した。
 彼らは携行武器から大型火器を駆使し、ヴァグラスの送り込むメタロイドやメガゾードを迎え撃つ。巨大侵略兵器であるメガゾードに対抗する戦力のひとつが、バスタービークルCB‐01。全長45m、全幅19.2m、全高12.8mに及ぶ超大型スーパーカー形態で現場に急行し、車体両サイドから引き出すロケットランチャーで目標を粉砕する。
 パイロットは特命戦隊のレッドバスター・桜田ヒロムと、そのパティロイドであるチダ・ニックのコンビネーションで、チダ・ニックが操縦系のインターフェースとして組み込まれると、フロントノーズにアニマルヘッドが出現し、CB‐01チーターへとモーフィングする(前述の諸元はチーター時のもの)
 ビークル形態は速度が武器となるものの、40m級のメガゾードの全高に対して接近戦が不利となる。三次元の高速戦闘を持続されるために、このマシンは両サイドのフェンダーが下部方向に展開し、獣脚を引き出してバスターアニマル形態に2段目のモーフィングを果たす。
 アニマル形態では全長は61.3m、全幅が17.4m、全高が23.3mへと変化する。最高速度はビークル時の時速350kmから300kmに落ちるが、瞬発力と敏捷性は格段にアップし、あらゆる方向から奇襲をかけることができる。
 しかし、メガゾード戦の決め手は火力と格闘の混成攻撃であり、CB‐01は間合いに入った段階で3段目のモーフィングを行うことが可能だ。
 ここでビークルあるいはチーターは、2足歩行型のメガゾード形態・ゴーバスターエースへと変形し、500万馬力のフルパワーを活かした格闘、ロケットランチャー戦のほか、チーター時の尻尾をバスターブレードとして振りかざし、敵を一刀両断する。
 このゴーバスターエースは高速度の白兵戦に適したバスターマシンだが、他のバスタービークルGТ‐02、HR‐03とのドッキングによって、重武装型へと換装する際のコアとなる。
 こうした多段変形の可能なバスタービークル、マシンは、新エネルギー・エネトロンが実用化され、開発に拍車がかかったらしい。