《最強・最速突入せよ》
 レスキューファイアーの装備・要員増強が行われた。地球の物理法則をものともしないジャカエンの火炎魔人が、重力を無視して飛び回るようになり、陸上メカであるドラゴンシリーズのレスキュービークルが持つ射程距離の外から、ロングレンジの攻撃をするようになってきたためだ。
 これに対抗する措置として登場したのが、スカイチーム・ファルコンシリーズの航空機部隊。ファイアー4とファイアー5である。但し彼らは急遽編成されたのではなく、超火災の立体的爆鎮を念頭に置いた航空戦力として、レスキューファイアー設立当初から部隊編成されていたようだ。スカイチームの主力機となる大型ビークル(ビークル?)ジェットファルコンの最終調整が長引き、実戦配備がドラゴンシリーズに遅れをとったらしい。
 レスキューダッシュ4は、そのジェットファルコンのコクピットとなる小型ビークルで、CV36型12代目スカイライン・クーペがベース車両。エンジンはVQ37VHR型V6/3.7リッター(基本スペックは333馬力)を搭載している。このエンジンはクリーンな排ガス基準を実現しながら、2400〜7000回転の幅広いトルクバンドを有し、最大トルクの9割が発揮される。これをさらにチューンしており、最高速度は時速400kmに達する。
 トップスピードは、レスキューダッシュ1には劣るものの、あの破天荒なファイナルレスキュー発動時においては逆転する。ジェットファルコンの後部ブースターが放出する超低温の霧で火炎魔人を取り込み、動きを封じるオーロラブレイクを展開し、レスキューダッシュ4が突撃・撃破するファルコンアタックを打ち出す際、ジェットファルコンコンテナ部に装備されたローラーカタパルトが稼働する。このシステムによって、レスキューダッシュ4の射出速度は、全ビークル中、最速・最強の威力を発揮する。操縦担当は、ファイアー4こと葵(あおい)ツバサ。