《レスキュー魂を継承せよ》
 レスキューファイアーの救助ビークルシステムは、レスキューフォースのそれを踏襲している。すなわち、隊員個々の専用小型ビークルが、中・大型ビークルのコクピットとして格納され、操縦系になる一方、緊急時の脱出ポッドの役目も果たす。
 小型ビークルにはAIが搭載されており、隊員とは音声対話によるコミュニケーションをとりながら、隊員のレスキュー活動を補佐しつつ、自らも学習を積み重ねて成長していく。これはレスキューフォースの初代R1が組み上げ、2代目R1によって、まさに人車一体の強力なパートナーシップを産み出すに至った。
 レスキューダッシュ1は、レスキューフォースのR1専用ビークルコアストライカー・マックスを踏襲する形で、ストライカーシリーズで培われたAIの進化系が採用され、さらに6代目Z34型が車体のベースモデルとなっている。
 モデル車両の次元で言えば、ホイールベースが5代目Z33型より100mm短縮され、2,550mmとなって旋回性能の向上が図られたことになるが、コアストライカー・マックスは、Z32型がベースのコアストライカーを改造したという逸話も残されている。全長も4,300mmと、ベースモデルより5mm長いため、数字については不明な部分が多いと思われる。
 ただし、ダッシュ1の最高速度は時速650kmと、マックスを50km上回っている。おそらくマックスに搭載されていた9000ccのエンジンをパワーアップしているのだろう。