《超火災に突入せよ》 | |||||||
レスキューショベルは、超火災現場に出場する頻度の最も高い中型ビークルと言える。それは力押しで障害物を破壊するレスキュードーザー・ブルータイプとは異なり、ハイパワーかつ繊細な障害物撤去作業への投入という、実際に頻繁に生じる救助ミッションに対応しているためだ。 多くの場合、中型ビークルは遠隔操縦が可能だが、レスキューファイアー隊員が搭乗・操作するケースもあることや、遠隔操縦時においてもAIシステムに支障を来さない耐熱性能が求められる。 ショベルカスタムへの改修に関しては、灼熱の超火災現場で最も長時間にわたる稼働率を考慮した、超耐熱コーティングが主眼に置かれた。合わせて消防カラーへの塗り替えと、白ストライプなどのアクセントによるレスキューマーキングで仕上げられている。 超高温耐熱コーティングの素材は、産業廃棄物焼却炉や炭化炉等に用いられている耐熱コーティング剤がベースとなっている。これらの炉の稼働環境は、水分を多く含んだ廃棄物の燃焼によって、著しい温度変化に晒され、塗膜基材が膨張、収縮を繰り返し、剥離現象を起こしてしまう。そのトラブルを防ぎ、炉の長寿命化を果たしている耐熱剤が、ショベルカスタムにも採用された。 超火災の激しい超高温から車体を守るため、珪酸ソーダや珪酸ナトリウム、水性シリカ、酸化チタンなどを配合したコーティング剤を数百ミクロンの塗膜厚保で塗装してあり、車体外板の膨脹、収縮に強い密着性を実現した。 このコーティングは超高温酸化劣化による外板腐蝕で、板厚が薄くなることを防ぎ、塗布された外板は熱エネルギーを塗膜によってエネルギー変換し、外板の温度を数十%下げる効果を発揮する。超火災時に発生する硫化ガスや酸化ガスから外板保護し、耐久性も高まっている。ショベルカスタムは、1500℃以上の超高温にも耐えうる性能を手に入れた。 |
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※本項の改修プラン解説は、レスキューファイアー番組で語られているものではありません。 |
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