《無理やりな連結システム》
 ライドクロッサー
 全長2600mm、乾燥重量540kg、最大出力1471kw(2000ps)、最高速度時速537km。

 動力源はコア・ドライビア‐CRと呼ばれ、ライドクロッサー構築時に形成される擬似的な大型グラビティドライブエンジン。チェイサー、マッハーのコア・ドライビアをシンクロさせる。
 アンカー、フロントパイルクロー、ライドガトリングを搭載、サドゥンイレイザーで物質を分解・爆破する。
 路上障害物や追跡対象などアンカー射出ターゲットをの挙動をデュアルサーチャーが三次元解析。最適な移動ルートの支持を行う。
 クロッシングアーマーはシールド発生装置を備えた全面保護装甲。アンカー射出機構を備えるほか、クロッシングアーマーに組み込まれた特殊クリア素材キャノピー・イノベイトウインドーはアンカーを使った跳躍時に内蔵された全方位センサーが作動し、バランサーと連動して車体を安定させる。その他ハンドラーバルカンを車体後部(と言いながらバイク側のハンドル)4門装備し、徹甲弾や閃光弾を打ち出す。
  ドライブシステムとネクストシステムを融合するテクノロジーで開発されたというが、単機で稼働している中型コア・ドライビアを同調させたツインエンジン状態を「大型」と称するらしい。
 何が融合かと言えば、バイクなんだけれど連結して四輪になるというケレンぶりを実現させたテクノロジーとしか解釈できない。
 ただ、中型コア・ドライビアそれぞれの出力は大したものではないが、シンクロ状態の数値はとてつもなく跳ね上がる。この部分は無視できない技術力と言える。
 
 基本的にはライドマッハーがイニシィアティブを有しており、ライドチェイサーが同調して並走連結するシステムのようだ。
 開発者が何を思ったのかは定かでないが、連結機構を持つ以上2台は同時に開発されているはずなのに、四輪時には1人乗りスペースしか確保されない。
 もう一人が騎馬ろしく装甲上に立つという戦方もありそうだが、操縦者の視界の妨げになるため、クロッシングアーマーの後方のどこかに足場を確保するしかなさそうだ。
 このマシンの斬新なところは、バイク形態が連結した状態からは前後方向が逆転することで、搭乗者は2台の間に出現する操縦ブロックに、バイクとは反対側になり半分仰向け状態で着座することになる。
 制御機構の中枢部がバイクのフロント側に集中するため、これをある程度防御する必要上からの措置と思われるが、駆動系はバックギアが前進を促す形となる。問題はどうやって舵をとるのかという点だが、おそらく駆動輪へのトルク伝達を左右それぞれ変えることで無理やり曲げる制御と、その補助機構としてバイク時の前輪舵角が4WS的な切れ角を持つのかもしれない。