《汎用捜査救助運搬車》


 ソルギャロップと同時に発注された、国産車ミニバンをベースとした汎用捜査救急救助用ソルドレッカー。ソルブレイン行動隊部隊員・ソルジャンヌこと樋口玲子警視が運用。災害現場での負傷者の救助や応急処置などに活躍する移動基地となっている。
 最高巡航速度は300km/h、瞬時最高時速は420kmに達する。頑強なボディは4000度の熱や、8.5tもの圧力に耐える。この特殊仕様スペックは、もちろんソルドレッカーのみに用意された水素エンジンと、特殊素材によるものだが、開発メーカー側は、ベース車輌そのものに異なるタイプのエンジン或いはハイブリットモーターへの換装を可能とする基本設計を施しており、水素エンジン仕様の開発が容易であった。
 また、ボディ構造にも、多目的運用や積載重量に対して大きな許容量を得られる設計を行っており、緊急車両としての基本性能は、ベースレベルでも非常に高いものとされ、市販車でもヒット商品となった。ただ、市販車ではエンジンレイアウトが一般メンテナンスには不向きという側面も指摘されたようである。
 ソルドレッカー最大の特徴は、ソルブレインのもう一人の行動隊員・警部の資格を持つレスキュードロイド・ソルドーザーの運搬である。エッグシェルタイプのボディ構造がもたらす広い室内空間に、各種救助装備とは別個にソルドーザーを格納しており、後部ハッチから出場するソルドーザーは、ソルブレインメンバーとの連携と自律行動によって、災害救助にあたる。
 ソルドーザーは、ヘビータイプのソリッドスーツでさえ危険の及ぶ場所にも突入し、瓦礫撤去など必要なミッションに応じて、ドーザークローラーへと変形し、ソルブレイバーたちをサポートする。