つくばーど採用歴代エスクード史 その8


 らいのす再び? 今度は「TECHらいのす」

まあそういうこともあるのです
  しつこいようですが、つくばーど採用歴代エスクードには、主力車が故障・修理で稼働できない状況に陥っ ているとき、代車を交えることが許されています。
 それはもちろんエスクードであるこ とが前提ですが、過去に二度、その事例がありました。
 二度あることは三度あると言いますけれど、2008年秋にエンジン換装で入庫した TD61W、BLUEらすかるが、2012年の年末、またも故障で入庫してしまうと いう事態が訪れています。
 どういうわけか、最初のエンジンが故障したときとほぼ同じ 、20万キロめのトラブルです。エンジン本体ではなく、燃料供給の制御系か、燃料系そのものではないかという主治 医の診断から、ディーラー預かりとなってしまいました。
 前回、エンジン載せ替えに至る修理の際も、最終的に「これが原因だった」という解 明はできなかったのですが、今回のトラブルをどう乗り切るか、まだ先が見えておらず 、東北の代打はコンバーチブルのぷらすBLUEが大活躍しています。
 しかし、コンバーチブルはコンバーチブル。5ナンバー規格のショートボディのエス クードは「5人目が乗れない」(4ナンバーのハードトップ・バンだけは別)のです。
 さらに言えば、乗車定員を満たした時点で、もう大きな荷物は積み込むことが出来ない。
 家族4人が乗った状態では、その日急遽必要になっても、6人用の家具調炬燵を買っ て帰っては来られない(いやたぶんそれって3代目エスクードでも無理)のです。
 この辺の理屈をこね出すときりがないので棚上げしますが、2008年の代打では、 当時ばりばりの新機軸であったTDB4Wが、つくばーど採用初の3代目エスクードと して登場し、その車体色や猫背なルーフラインなどから「らいのす」と名付けられまし た。
 あれ? 一説には「雷蔵」と「スターリング・ノース」を掛け合わせたのが由来だ ったような記憶もあるようなないような・・・  まあいいや、少なくとも3代目エスクードのデビュー当時、このクルマのシルエット を、アルマジロかサイのようだと思っていたのです。
  


TECHはテックと読みますが・・・
 え? とんでもない飛躍だって?
 いいじゃないですか、少なくともカバみたいだと思うよりは。  
 相変わらず前振りが長いので、事象を現在に戻しますと、今回、三度目の代打を必要 とする状況下において登用されたのは、TD94W。V6−2700ccの1型です。
 偶然にも、この臨時代走でSUZUKIが世に送り出した全ての自動車用V6エンジン を扱うこととなりました。
 これを東北に持って行けば、この冬かなり楽ちんだなあと思えど、残念ながら使用条件の問題でスポット登用することしかできません。それでも無いよりはずっといい。い やいや、贅沢言ったら罰が当たる。
 というわけで、つくばーど採用8番目のエスクード XSは、よりによって真っ白。前回のXSは、クェーサーグレーメタリックという色合 いが、サイ、だなんて言ってもなんとか言い訳が立ちました。
 まあ「シロサイ」と開き 直っても良いかもしれないけれど、そもそもシロサイ自体の体色がグレーです。  
 それでも前回の3.2XSに与えた「らいのす」というコードは活かしたいので、またまた寝ずに考 え続けまして、この2.7XSには「TECHらいのす」なるベタな命名をしております。
 二度も三度もB LUEらすかるのようなネーミングができるものかって? 三度目はどうなるのか分か りませんが、二度目の挑戦はうまくできたと思います。
 とりあえず、試しにTECH、 とキーを打ちながら、ただしひらがなで表記してみて下さい。 なんとか破綻だけは防げているはずです。
 もっとも、対話の上ではBLUEらすかるのblueは省略していますから、このtechも、たぶん文字表記のときにしか扱われないのですが。
 3代目エスクードが登場して7年も経過したのに、まだ初代ユーザーというマイノリ ティを続けてはいますが、「世の中の変化の全てに迎合してまで、自らを変えなくては ならない必然などありはしない」と抗いながらも、三代にわたる技術的な進化は大いに認めているつもりなのです。