-2000ccディーゼルエンジンシリーズ-



-2000cc(RF型) 技術提供の末、出現した異色作-
 
 TA/TD31W。マツダ製RF型ディ
ーゼルターボエンジンを搭載した、200
0ccモデルの異色作。トルク重視のクロ
カン仕様を念頭に、というよりも、当時ス
ズキの世界戦略車として「ガソリン燃料の
入手しにくい土地でも供給可能なエスクー
ド」をアピールポイントとしたようである
 31Wにも前期・後期が存在し、前期モ
デルにはトルク以前にパワーが出ない。回
せば黒煙が多く悪高いエンジンと言われて
いた。RF型はマツダ独自開発の初の小排
気量ディーゼルであり、これ以前のマツダ
はいすゞから供給を受けていた。


 
 このRF型は、こまめなメンテナンスを
施しても、特性曲線を4年ほどしか維持で
きなかったという。
 ディーゼルの乗り味を活かすには、エン
ジンを回すしか、一般には改善策が無いと
指摘され、後期型ではインタークーラータ
ーボを追加装備した。
 ボンネット上のバルジの有無がその違い
 ただし前期型は外観上ではV6モデルと
見分けが付かない。リアハッチの専用バッ
ヂのみで識別される。



 
 しかしなぜマツダとのOEM関係をとっ
たのであろうか。
 エスクードは11系以降、マツダからプ
ロシード・レバンテの名前で販売されてい
る。ひょっとして、コンパクトV6エンジ
ンのノウハウも、マツダから学ぶ機会が存
在しての、RFディーゼルの受け入れとい
う関係があったのかもしれないが、そこは
定かではない。




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