-直4・2000ccシリーズ- |
-2000cc(J20A) ベストマッチエンジン- | ||
エスクードTA51W(同系で5ドアの TD51Wも)は、H20Aに代わってエ スクードの主力エンジンとして96年10 月からラインナップしたL型4気筒200 0ccのJ20Aを搭載した、初代モデル 最後の小型車2000ccとなる。 この時期、エスクードは1600cc( G16A)、2000cc、V6−250 0cc(H25A)というフルライン?を実 現しており、後の2代目ラインナップへの 橋渡しとなっていく。 J20AのスペックはDOHC16バル ブ、140ps/6500rpm、19. 0kg‐m4500rpとV6前期型に近 い数字に設定された。 |
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フロントヘビーであり、エンジンの小型 化にはさほど効果を見いだせなかった20 00ccV6に対して、J系L型は息の長 いエンジンとして安定成長できる素材。事 実、オリジナルブロックであったV6とは 異なり、J系は1800ccのカルタスク レセントシリーズと共用され、ラインコス トにも貢献しているばかりか、J20Aと なってからは2代目、3代目にまで及んで おり、もう1世代分の排気量アップの余力 を備えているともいわれている。 なによりL型4気筒というユーザー側に もなじみのある構造であり、メンテナンス 性も向上するうえ、4速ATモデルでのパ ワーロスも少ない。 |
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ハードトップのTA51W(5MT)に 乗ってみると、V6のTA11Wよりも低 速・中速でのレスポンスが良い。フロント が軽いというメリットをまず感じさせられ る。4ATのTA11Wでは、登りのワイ ンディングはかなわない。 このあたりは、3型以降の1カム16バ ルブ化された1600ccエスクードの、 まさに正当進化系と言っても良いだろう。 トレッドは広がったが、その他のディメン ションは1600と同じ(全長はバンパー の関係で若干長くなっている)のため、重 量は増えていても、1600をより強力な パワーで振り回すという感覚を味わえる。 |
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ただし、ロングボディの5ドアとなっ てくると、ちょっと勝手が違う。 1600ノマドの正常進化系といって も、やや非力さまでもが正常に受け継が れている。タイヤサイズの大型化(扁平 率)が、パワーロスを感じさせているか もしれない。 高速道路での長い登坂は、少々つらさ を覚える。それらは実用域では無視でき るものだが、V6モデルの高速巡航に対 しては、若干のハンディキャップを抱え た。もちん絶対的に使えないということ ではなく、非力であるかどうかは、ユー ザーによっては見解が異なる。 |
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なお、51系から前輪への駆動伝達切り替えに対して、オートフリーハブが、空気圧 によって切り替えを行うエアロッキング方式へと変更された。フリーアクスルをフロン トデフ内に組み込み、アクスル内蔵のドッグクラッチが圧縮空気によって動作、プロペ ラシャフトとの切り離し・接続を行う。これはアクセル開度に左右されないため、FR と4WDへのスイッチングが走行中に可能となった。2代目とグランドエスクードに至 るまで、同方式が採用されている。 |
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