-GRAND ESCUDOシリーズ- |
-GRAND ESCUDO・コンパクトな7人乗りを実現- | ||
グランドエスクードの登場は、2000年12 月12日のこと。『クロスカントリーワゴン』と 称し、『クロスカントリーセダン』と呼んでいた 2000ccシリーズとの、ペイロード上のアド バンテージをアピールした。 クロスカントリータイプとしての悪路走破性能 と、ワゴンの快適・ゆとりのある居住空間や乗り 心地、走行性能を高いレベルで両立することが、 グランドエスクードのテーマだ。 2代目に移行した時点で、エスクードの室内寸 法のうち、横方向には「初代よりドアの内張分ほ どの広さができた」という評価がある。これに加 えて、5ドア車に比べ、全長を485mm延ばし た。かつてハードトップからノマドを派生させた 手法だ。 | ||
今回はさらに3列シートを採用し、それまでSUZUKIのフラッグシップであったV型6気 筒2500ccDOHCエンジンを拡張し、遂に2700ccというミドルクラスとも言うべき H27Aを搭載した。北米ではXL−7として「7人乗り」であることをアピールしたネーミン グとなったが、国内仕様でのグランドという冠は、3列シートを主張しながらも、より拡大され た使い勝手を見せようとしていた。 | ||
外観は、側面に新デザインがみられる。Dピラ ーを直線的にし、リヤウインドーと一体化したよ うな大型クォーターウインドーが特徴だ。 全長4575mm。ホイールベースは320m m延長され、2800mmにも達した。このため リアドアが新設計され、開口部はサードシートの 乗降性を向上させた。 セカンドシートは通常90mmのスライド機構 となっているが、前方向に200mmスライドす るオーバースライド機構もあわせて採用されてい る。 サードシートのシートバック(左右50:50分割) を前倒しすると、フラットな床面となり、セカン ドシートバック(左右60:40分割)も前倒しにで きる。これら全てをフラットにした場合、前席は 5ドアと同じでも、後部には広大なカーゴスペー スが構築される。 | ||
初代ハードトップの荷室とも呼べない空間を思うと、恐るべき容積である。このシートアレン ジをどのように使いこなすかが、ユーザーの楽しみなのだが、市場ではミニバンを意識しすぎで あったかもしれない。何人乗れるかよりも、何に使えるかという方向性を見いだしたユーザーで ないと、エスクードにしてこの大きさは、持て余し気味となった。 | ||
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