SUZUKI’s who gather part.1
食いつきがいいのがSUZUKIっずの良いところです

 お知らせを出したら、いち早く走り出したのが、はまたに夫妻のTA01R。実は昨年、この同じ海岸にやってきて、車が故障してしまった苦い思い出のある2人。
 
「だからこそ雪辱戦だよね」
 
「海と空に映えるのは赤いコンバチが一番」

 おお、この組み合わせだけで、ステージはどこか異国の西海岸に早変わり。エスクード・コンバーチブルならではの開放感に満ちたツーリングシーン。
 
「青い海と青い空に、また会えた」
 
「静かに砂浜へ降り立ち、、静かに走り、そして静かに渚を後にするのが」エスクード乗りなのだよ」

 
「また来るよ。今度は、冬晴れの日なんかも、いいのかな」
 
「その時は、ごみ袋も持って来よう」

 夏の終わり、台風のあとは、うちあげられたモノが散乱していますしね・・・


 するとその翌日、今度はコムロさんのLA-TX92W・グランドエスクードFISが、示し合わせたわけでもなくやって来ました。
 「そうだ・・・京都へ海へ行こう・・・(笑)」
 以前から、一度行ってみようと思っていた場所。実はコムロさんは一時期、ここからそれほど遠くない町まで、技術研修に通っていたことがあるのですが、そのときには足を向ける機会に恵まれなかったそうです。
 研修に通ったルートを再びトレースし、海をめざすFIS。このルート上にも、風光明媚な景色が広がっています。その道の一番東の端に、風車の林が待ち受け、海からの風に、陸からの風に力を受けているのです。

 「最近は、なかなか車を乗り入れられる海岸も減ってきているので、こういう場所は、とても貴重でうれしいかぎりです」


 ここまでくると、だんだん、居ても立ってもいられない人が出てきます。そして登場したのが、やはりLA−TX92W・グランドエスクードのdevilockさん。
 「夏の日差しに惑わされて海を選択してしまった」
 いくつかの台風が過ぎていった10月の始め。空と砂浜のコントラストが鮮やかな午後。
 
「今さらなんですけど、釣られちゃいました」
 devilockさんは、ちょいと出遅れたかなと、波打ち際を歩く奥様とお嬢さんと、もうひとりを眺めながらつぶやくのでした。
 いえいえ、少しも出遅れではないのです。絶妙のタイミングでリレーされているんです。
 このレイドで釣ろうとしている本命は、このあとにやって来るのだから、むしろ誘い出し効果へ大いに貢献してくださいました。
 どうぞ、のんびりと秋の海を楽しんでいってください。
 

 そして、実際にVレイドとされていたアイデアによってこの場所へ誘われた本命が、TA01W・ゴールドウィンのはな@黒エスクさん。
 彼女は今まで、片道150kmクラスの単独ツーリングを走ったことがありません。それをどうやって走らせようかと思案したのが、Vレイドの最初だったのです。
 「遠くへ行きたかった気持ちと、そんなことが出来るの? という怖さとが、ずっと入り交じっていたけれど、来てみたらこんなに楽しいなんて!」
 残念なことに、この日だけ小雨まじりの海辺でしたが、だからこそ誰もいないひとりじめの海。
 「自分に自信がついたみたいです。また、どこかへ出かけてみたいな」
 
よしよし! これでレイドの目的は達成です。VをSに変えて、次のシーンへ。
 

「レイド、参加させて!」
「気持ちは一緒にに走ってますから」

ワゴンRのまさねと、TD11Wのプーさんからも、果敢なエントリーが。こんな関わり方は、大好きです。敢闘賞!