SUZUKI’s who gather part.2
釣られちゃった人々・・・とも言うとか言わないとか

 「え? 行くんですか? スタックしたらみっともないですよねぇ」

 そう言いながら、車には乗らずにとことこと歩いて先の下見に出かけるSIDEKICKさん。

 
「な、なんですか! この先崖じゃないですかぁ」

 だから下見が役に立つんじゃないですか。
 数少ないTA51Wが、これまた数少ないオフロードシーンに立つところを写真に収めるため、二重に釣ってしまいました。
 お疲れさまです。

 

 「場所は解っていたのですが、急な思いつきでしたので、ルートを検討しておらず地図も無く、ナビにも施設登録が無かったので適当な目的地を設定し、出発しました。やさしい風が流れていましたよ」

 言葉少なげに、そしていつもふらっとやって来てくれる青影さん御自身が、風のような人。
 彼とLA-TA52Wは、普段は街と山を往き来しているのだけれど、この日はきっと、海風の潮の香りを、ずっと内陸の街から感じて走り続けてきたのだと思われます。
 ひょっとすると、以前来たのはバイクだったのではないでしょうか? その頃に比べると、風車の林は景色を買えてしまったかもしれません。
 それでも、流れる風と打ち寄せる波は、さほど変わっていないようです。砂浜に影を伸ばし始めたエスクードの後ろ姿は、初代も2代目も変わらず、力強さを秘めていながら、それを感じさせないところが魅力ですね。


 「出足が遅れたため、なんとか日没前には到着できたのですが、あっという間に日が暮れてしまったので、こんな画像になってしまいました。
 宵の明星、見えますか?」

 ごめんなさい。LA-TL52Wのカシスレッドを少しでも浮き出させようと明るく補正していったら、金星の輝きは跳んでしまいました。ここは車優先ということで、ご勘弁下さい。
 この車体色は、とにぃさんがチョイスして全塗装したもの。日中だったら空と海を背景にして、もっと映えたのでしょう。
 この車体色は、後ろ姿のアングルの方が投影面積を広くとれるので、斜め後ろからのカットが定番になりそうです。
 それにしても国内仕様に無いというだけではなく、ほんとに雰囲気が変わったなあ。


 「いわきキャンプからの寄り道、途中までは予定どおりだったものの、鹿嶋以降があれだけ距離があるのが誤算でした。 日没も迫り、撮影に十分な明るさが確保できるかを心配しながら、現地に入ったのが15:30。風車の一つめが確認できた時には安堵しましたが、行けども行けども砂浜に出られず、かなり南下してからようやく引き返し、やっと写真の場所にたどり着けました。
 いわきからここまで一切の休憩をとっておらず、足にドッと疲れが・・・  帰り道の佐原PAで携帯燃料タンクから給油中、隣の観光バスの中からの視線が少しイタかった(笑) 」


 だいすけさんは前日、「課題その2地点」にも赴いていました。両地点は、同じ太平洋沿岸ですが、かなり意地悪な隔たりがあります。その距離をものともしないジムニーJA11Cと、ドライバーのコンビネーションには頭が下がります。


    そしてまだ見ぬ仲間も

 このLA-TL52Wは、Sレイドが立案される以前に、近くの海岸に出かけていた、もっちゃさんのエスクードです。
 海を見に行った縁で問い合わせたところ、二つ返事でレポートに写真提供してくださいました。
 まだお会いしたことのないエスクード仲間との、web上での出逢いは、Sレイドの企画段階でのバーチャル・ミーティングな部分を再現できることとなりました。
 いつか、どこかの街でばったり出逢うことを、次の楽しみにしたいですね。