前日、積算走行距離が80万キロに達したBLUEらすかるの吸気系メンテナンスのため、フジ・オートの渡辺代表にRECSの施工を依頼した。
 同時にエンジンオイルの漏れを暫定的に抑えるため、液体パッキンをオイル内に添加する。

 「5−W30の粘度は漏れやすい傾向にあるので、可能なら10−W40に上げて、添加剤はディーゼルエンジン用のものを使うといいんですよ」

 渡辺代表はそう説明してくれるのだが、直四ならまだしも一気筒あたりのパンチ力が小さな六気筒だと、回らなくなる。オイル粘度を上げるのは真夏だけにしたいということで、ガソリン車用の液体パッキンを使用した。


 RECSは、これまでの施術経験だと、年式の古い疲労したインテークマニホールドほど効果を体感する。まさしく点滴によって〜ボトルは工業用だが、注入機材は医療器具なのである〜送り込まれた薬剤を過熱させ、排気系から吐き出させる。
 前日にエンジンオイル、デフオイル、ATFを交換していることもあるが、アクセル加減が軽くなる。良く回るエンジンへと劇的な変化はないが、ストレスは軽減できたようだ。
 渡辺代表は、エンジンブロックの何処からオイル漏れが起きているのかも点検しながら、内側ではなく外側から吹き付けコーティングする漏れ止め剤も紹介してくれた。ただ、これを施すにはエンジン自体を洗浄して油を除去してからでないと定着しないというので、今後の作業に回す。

 
 作業が一通り終わったところへ、TD01Wに乗るSUUUさんが陣中見舞いに来てくれた。

 「うちのノマドもバルブ類のトラブル解消で手間がかかりましたよ。今どきの部品交換だけでは仕組み全体の故障解消にならないこともあって、こういう症状ならこことこっち、という、修理のスキルを持った人に委ねないとだめですね」

 お互い年式を重ねた車体に乗っている負荷が少しずつのしかかっているねと、久しぶりの対話ができた。渡辺代表からも、フジ・オートを介したユーザーさんたちの近況を聞くことが叶い、皆さんお元気であるようで一安心する。