繰り返すが、今回は「スズキエスクードの誕生30周年」を記念したつくばーどである。
 開催2日前に、エスクードは初代の発売記念日を迎えている。
 10年前はちょうど、三代目がビッグマイナーチェンジを遂げ、四駆雑誌もまだまだ各誌が健在だった頃で、メーカーサイドもPRには力を入れていた。
 が、今回、メーカーは公式ツイッターで二言ほどつぶやいたのみであった。
 「やっぱりさー、30年は長いんだろうねえ」
 「たげど見てみなさいよ、この初代モデル群の現役率。ファンがいなければこれはできない」
 「そのファンというのも潜在的にはもっともっと沢山いるだろうな」
 まあいろいろと言葉が交わされる。
 いずれにしても、たくさんの参加者が協力してくれたおかげでイベントはカタチになった。


 浮かれてばかりもいられない。
 今回の参加を機に、なんとか維持してきてくれたエスクードを退役させなくてはならない人もいるからだ。しかし、この日まで引っ張って走らせてくれたり、引継ぎをして乗り続けを決めてくれたりのドラマがある。
 そんな人たちを居心地悪くさせてはならない。
 「でも、がちがちの規約や縦割り社会のような本気のクラブじゃなくて、いつでも出かけて行けたり行けなかったのが残念だったりという気持ちにさせてくれる。適度な緩さがつくばーどのいいところでしょう」
 そう評価してくれる人には感謝の言葉もない。
 だって今回、よりにもよって幹事が「ぎっくり背中」で立っているのがやっとという体たらくにもかかわらず、誰彼と無く役割を引き受けてくれて行事が進行していくのだ。
 そんな雰囲気のイベントは他所にもあるかもしれないけれど、これは自慢できる。
 そんなわけで、大きな節目を越えることができた。
 これから先は・・・
 まあそんなに変わらないでいると思う。