《電鷹−HAWK》
                      
 マシーンホークは、そのフォルムからマシーンザボーガーをベースとして架装された特撮プロップであろうと思われる。これに習って、作例もキャラウィールのマシーンザボーガーを素体に、フロントカウルとテール部分の改修を図った。
 しかしホークの資料は非常に乏しく、そうかといって「電人ザボーガー大全」をこのためにわざわざ買ってくるのもなんだしで、例によって雰囲気だけ似ていればいいやというやっつけ仕事。フロントカウルをムクから作りだすのも億劫なので、適当な大きさの素材を探してきた。これにパテ盛りしつつ、ホークの嘴に近い形まで成型する。
 テールも同様に、同程度の大きさの翼を流用。ただ、テールが上方にツンと立っている様子は再現しきれない。ダミーのサイレンサーは、見ればバレバレだが、爪楊枝を使用。テールから覗いている排気管も爪楊枝である。サイレンサーには本来、縞模様と斑点がある。また、嘴も上下分割されたディティールがあるのだが、これらはオミットした。実際のサイドパネルのディティールも(かなり)異なる。
 しかしスペックもよく知らない、記憶だけ頼りのマシーンホークをどう紹介すればいいのかが、一番困った。使用者の秋月玄について調べてみたら、彼は大門豊との戦いに敗れたが存命で、友愛を深めていた孤児の少女との約束を果たすために何処かへ去っている。
 ということは、秋月が現在も生き延びているのなら、彼に対する時効も成立しているのではないか? と無理矢理考えることとして、時効ものならストーリーテラーは彼しかいないだろうと、マシーンホークの項をまとめた。