《光機動機械生命の骨格》

 仮面ライダーBLACKの戦闘マシン・バトルホッパー、BRACK−RXの光機動生命体アクロバッターは、同一のマシンフレームから生み出された、進化を促す機械生命である。
 その概念と技術はゴルゴムの滅亡によって失われたが、モトクリスタルと呼ばれる謎の鉱物が臨界反応し、動力とそれ以外の生体反応を促すらしい。
 車体の装甲「ソーラジルコン」は、あらゆる環境に適応する耐熱耐衝撃素材だが、分子結合のプログラムはマシンフレームの生体脳髄が司るとして、素材を生成するシステムにバイオテクノロジーがどのように用いられるかが謎となっている。
 モトクリスタルの臨界反応は、風圧や電機子的刺激など、物理干渉によって制御されるのではないか? その際に生成される不純物ないし廃棄物が元素転換され、物質化するという仮説を、あくまで仮説として立ててみる。3号までの風車ダイナモ(変身時のスーツ・マスクそのものの形成)、4号のカセットアームの変形生成、5号のライドル武器など、物質を元素転換して再構築するシステムではないかと思われる。
 もともとゴルゴムの技術は、ショッカーよりも古く、原初に近いものだが、変身のプロセス、マシンフレームに納めた進化する生体機械などは、よりオリジナルの改造技術と言えるかもしれない。