《要救助者をサルベージせよ!》
 レスキュークレーンは、レスキューライザーの派生型中型機動車であり、ライザー同様車体を前後に分割する構造。車体後部は梯子車に代わって大型クレーンが装備されている。基本設計ではレスキューストライカー前部を前後から挟み込んで、クレーンストライカーとなるようだが、二足歩行型スーパーレスキューマックスでの連結運用の方が多用されると思われる。
 ライザーとの最大の相違点は、クレーンによる揚重力を発揮するための出力特性を持つ点で、レスキュークレーン単独でも、大型ビークルのストライカーやセイバー、ダイバーを持ち上げることが可能だと言われている。
 このハイパワーは、クレーンをスーパーレスキューマックスのアタッチメントとして活用する際、クレーン先端部に2連装で装備されたドリルから、これまでのビークルで使われてきたファイナルレスキューを遙かに凌ぐ「スーパーマックスプラスター」を発動させる。
 ブラスターという物言いが物騒で、レスキューフォースには似つかわしくない性能も示唆されるが、ネオテーラの地上壊滅テロが激化し、超災害に対して地球連邦の軍事的介入が懸念されてきた。世界消防庁は紛争・戦争状態への水際抑止を迫られ、レスキュービークルの武装封印を解いたのかもしれない。