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スペシャル・レスキュー/エクシードラフト(SRED)は、特別救急警察隊の最終的なスクワッドとして編成された。犯罪、環境汚染、自然災害など高度化、複雑化する人類の脅威に立ち向かうべく、警視庁、消防庁、防衛庁、厚生労働省など、省庁間を越えたスペシャリストで構成された特別救急捜査隊である。行動隊長レッダー(後にシンクレッダーへと装備強化)以下2名の卓越した選抜捜査官が任命された。
その主要装備を災害救助現場へと搬送し、自らも捜査支援、救助活動ツールとして機能を発揮するのがSRED−01「スクラムヘッド」だ。SREDの情報探査衛星とリンクし、いかなる場所へも強行突入可能な四輪駆動車。天蓋部に救助ワイヤーや消火弾などを射出する多目的救助砲トライキャノン、車体前部には障害物の粉砕・暴走車輌の捕獲を行う強化チタナイト製クローを装備する。
車体左後部のトランク内には、化学消防車1台分の消火能力を有する携帯消火器・ハイドランダー3基及び各種レスキューツール、車体左後部のトランクには、SRED隊員ブルース、キース専用の装甲強化服トライジャケットを内蔵。このほか救急隊としての医療キット、警察隊としての科学捜査機器を満載した、移動基地となっている。
これだけの装備を搭載する事情と、トライジャケットを実装したSRED隊員(強化服の外寸の関係から、大柄になる)の搭乗という条件を満たすため、ブレイザークラスのベース車輌が必要とされた。さらには、悪路走破性の高さをクリアするため、ソルドレッカーのようなミニバンよりも、クロスカントリー性能を持つ四輪駆動車にニーズが求められたわけだが、国外メーカーの巻き返しという図式があったのかもしれない。
それは、現場における信頼性の高いミッション展開を実現したものの、重量増加や車体の大型化によって、高速機動性能をある程度犠牲にせざるを得なかった。このため、高機動パトロール車輌として、レッダー専用のSRED−02「バリアス7」が指揮車として導入され、スクラムヘッドと2台体制の運用へと発展する。
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