SRED−02「バリアス7」は、救助活動に性能を特化させたSRED−01「スクラムヘッド」のハンディキャップである高速移動を補い、いち早く現場に急行するための機動性能と、SREDチームの移動指揮車としての用途を両立させる目的で、追加装備された。ベースは、ソルギャロップで国産メーカーが善戦したものの、スクラムヘッド同様、再びアメリカ車が採用されている。
パトロール並びに犯罪捜査活動への運用も考慮され、高性能科学捜査機器をスクラムヘッド同様に搭載している。
最大の特徴は、本項で紹介しているエマージェンシーモードの存在である。
バリアス7は、通常時には天蓋部のアンテナブレードとパトライトは標準装備として稼働状態にあるが、エンジンフード上のポッド、フロント両サイド、リアフェンダー両サイドの障害物撤去用火器類は露出しておらず、一般的なパトロールカーを多少派手目にした程度のクーペとして擬装されている。
SRED行動隊長・叶隼人がバリアス7のドライバーズシートに乗り込み、トライジャケット・レッダー(後にバトルジャケット・シンクレッダーに換装)を実装、エクシードラフトとしての捜査・救助活動に移行する際、バリアス7もパトロールモードからエマージェンシーモードに実装され、レーザー砲、ウインチアンカーなど7種類の特殊装備をスタンバイさせる。
バリアス7に与えられた超高速性能はどのようなものか。エンジンフード先端のSREDエンブレムに内蔵された、バリアフィールドジェネレーターが作動し、空気抵抗から車体を護るシステムが導入されている。
このバリアフィールドと高出力ガスタービンエンジンによって、パトロールモードで誇る時速400kmの速度は、エマージェンシーモードではマッハ1.66にまで引き上げられる(書籍記述によってはマッハ7との説もあるらしい)
写真では識別できないが、車体下部には4基のホバーノズルも装備されており、浮上も可能。バリアフィールドとの応用で飛行能力も有するようである。 |
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