VoyagerBlue−001
シン・マツナガ/狼駄さん
CBA-TD94W

 この手の車を所有しているとよく耳にする言葉の中に「走破性能」というものがあるかと思います。エスクードはクロスカントリー車ですから、アプローチアングルやら登坂可能角度などが車の性能を表すために使われる事があります。
 勿論そんな机上の数値なんぞに捕らわれずに、エスクードでオフロードフィールドへ飛び出していく方もいます。中には競技に参戦して生きた走破性能を世の中に示したツワモノもいます。
 では僕がこだわってみたい走破性能とは何か? 僕は若い頃こそ後先考えない無謀なオフロード走行をしていた事もありましたが、近頃はコースに入る事もほとんどなくなりました。車を壊しちゃお金がかかる・・・という情けない本音もあるのですが、僕にとって走りたくなるタスクとは、走ったその先にあるフィールドなのです。
 この林道のこのコーナーの先には、素晴らしい眺めの場所がある。キャンプするのにいいフィールドがある。もっと身近な話なら雪の積もったこの坂を越えれば目指すスキー場がある。目指すものの先にあるものが欲しい、これはそこへ辿り着くための道はオフロードとは限りません。
 正直な話、競技に参戦して素晴らしい成績を勝ち取るような形で走破性能を示すことは僕には出来ないことだし、あまりやってみたいとも思いません。ただ好きな車を操って出来るだけいろんな場所へ行ってみたい、僕が望む走破とはそんな程度のものなのです。
 そんな僕が驚かされ、憧れてしまう走破が月へ辿り着いたあのTA11W(430,000km)であり、それからエスクードの最長距離といわれる58万km(578,000km)でした。これはもう素直に凄いと感じてしまいました。では、お前にこれが出来るのか? と訊ねられると頭を下げるしかありません。僕の年間走行距離はだいたい8,000km程。これで58万kmを走りたいと思ったら何十年乗り続けないとならないのか。これはもう車の性能うんぬんというより自分の寿命に対するトライアルになってしまいそうです。
 そこでこの「VOYAGER BLUE」です。5,600万km、勿論途方も無い数値だしこれはこれで簡単な事ではないと思いますが、僕が走れなくても賛同してくれるエスクード仲間を増やしてゆけばよい。そう考えたら僕にも走破を示すチャンスが巡ってきたのではないか? そんな希望をもってエントリーしました。


VoyagerBlue−TrackReport

Track001 就航 2008年07月11日 19,000km
Track002 那珂川キャンプ 2008年07月19日 19,500km
Track003 バンパーの交換 2010年11月21日 44300km
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