東名 東海環状から中央道へ
でもってあちこちに寄り道と道草
 明けて早朝、給油の後に浜松西インターから東海環状を目指す。V6エスクードが得意とする中央道岡谷まわりの、誰がどう見ても遠回りルートだ。
 しかし清水から52号線を使っても、富士宮から五湖を目指しても、週末の観光地を経由するとなれば、どこで渋滞に見舞われるかわからない。
 もうひとつ、中央道ルートには、懸案となっているSレイド未攻略ポイントのいくつかが存在する。そこより西にも未攻略分はまだあるのだが、17時に甲斐路ツーリングの面々と待ち合わせをしているため、時間的にトライアル可能なものとして、岐阜県の2箇所に絞った。
 巨大な水車と、日本の真ん中。この場所はエスクード仲間のakiさんが仕掛けてくれたポイントだ。分かりやすい場所でありながら、関東からはなかなかトライできなかっただけに、ようやく攻略できる。双方の移動距離も、遠州までやって来ればひとっ走りの区間に収まってくれる。
 それでも東海北陸道側から渋滞が始まり、途中で画策した高山経由、松本からの岡谷というルートは断念せざるを得なくなり、2箇所のSレイドを済ませてから素直に中央道へ引き返す。ここを引き返しても、中央道から新潟を目指すことは可能だ。
 岡谷ジャンクションを小淵沢方面へは向かわず、長野道と上信越道を走り繋ぎ、妙高の杉野沢を折り返し点とする。7月に開く予定のつくばーどの件で、定宿の空とブウサギさんと打ち合わせをするためだ。
 打ち合わせのあと、妙高の交差点で、「日本海まで38km」という看板が誘惑する。うぬぬ・・・行きたい。それが叶わぬまでも、せめて新井のとん汁だけでも・・・ と葛藤はしたが、待ち合わせの約束時間が迫っている。残念だがこれはあきらめ、妙高インターをくぐる。
 14時を回ると、長野道まではともかく、岡谷あたりから交通量が増えだしていた。小淵沢まではたいした距離ではないから、多少混雑しても良い。
 実際には混雑というほどのこともなく、予定より30分早く最終立ち寄り地点のブル&ベアに到着すると、誰もいない。
 
「みなさんはどちらを回ってこられるんですか?」
 「甲州街道沿いの観光食べ歩きだと思うんですけど、どうも間が保たないような気がします。おおかた茅ヶ岳あたりの林道に入り込んでいるんじゃないですかね」
 「茅ヶ岳からだと、到着は1時間半は遅くなりますねえ」
 ブル&ベアのご主人も、以前はオフロードバイクに乗っていた林道ツーリストだ。奥方所有のエスクードについても、コストパフォーマンスと基本性能を高く評価してくれている。
 このお店にも、前回の遠州・甲州巡りのときに初めてお邪魔した。本場のアイリッシュパブ独特の味わいを楽しむことができる。本来ならギネスを味わうべきなのだがそういうわけにもいかない車のツーリングなので、雰囲気だけでも堪能する。今回の旅で、BLUEらすかるはここまで1200kmを走っており、ここからさらに300kmを還ることになる。今夜は満月。夜通し走っても苦にはならない。
 定刻通りにやってきたのは、途中で燃料補給の必要に迫られ、林道は撤収してきたというkawaさん。ややあって、続々と仲間達のエスクードが現れる。いよいよ晩餐の始まりだ・・・