《電脳警察の機動兵器》

 生物化学兵器による世界征服を企む謎の組織バイオロンに立ち向かうべく、警視庁は特別立法として「対バイオロン法」を掲げ、バイオロンとみなされる犯罪者・容疑者を問答無用で逮捕ないし抹殺できる権限を、専任の機動警視正・ジバンに与えました。
 ジバンはメタルコンバットスーツで身を包むサイボーグ刑事。電子警察手帳、十手(笑)やスティックソード、ハンドガンに変形するマクシミリアンタイプ3などのアイテムを基本装備に捜査活動を展開しますが、追跡・攻撃兵器としてバイカン、レゾン、スパイラルの機動マシンも所有しています。
 バイカンンは最もベーシックなオートバイタイプの機動マシン。フルカウリングボディは半透明のブラックにまとめられ、パトライトや電子機器の明滅が透過視認式となっています。ジバン基地のホストコンピュータ・ハリー・ボーイとのリンクを果たす電子頭脳が搭載され、自らも自律行動をとる事が可能。フロントカウル内部には2門のロケットランチャーを内蔵しています。
 このマシンは、後に警視庁が次々と投入していく、特殊白バイの先がけでもあります(電人ザボーガー、ワイルド7を除く)
 1台で捜査・追跡・戦闘というすべてのメニューを盛り込んだ超ハイテクかつ超ヘビーマシンであり、最初から一般警官のために用意されたものではなく、対バイオロン法の加護によってやりたい放題のマシン開発予算が計上されたのでしょう(機動刑事システム・ジバンごと警視庁への貸与、という話もあります)
 いずれにしろ、この後バイカンのデータはウインチェイサートライチェイサーへと受け継がれ、ガードチェイサーへ到達していくことになります。
 
バイカン以上の火力と追撃能力が必要な事態においては、特殊捜査車両のレゾン(写真上段右下)や小型VTOLスパイラルが運用されていました。