《強化ブロアー発動せよ》
 突風から竜巻レベルの人工風を発生させるレスキューターボは、唯一、外装パネルの特殊コーティングを独自のものとせず、車体・架台部分にドーザーカスタムの強化コート、ブロアーブロックにショベルカスタムの耐熱コートを使い分けている。
 改修計画では、これまでレスキューストライカーに連結して発動していたファイナルレスキュー・ターボトルネードと同等の威力を、単機でまかなえるようブロアーシステムの強化を図った。これはジェネレーターの容量拡大、タービンの材質見直しなどを行ったものだが、特にタービンブレードやブロアーファンへのセラミックコートと、それらの潤滑系にセラミック潤滑剤を用いたことが特徴となっている。セラミックコートもクレーンカスタムからの流用であり、改修コストの低減という課題にトライしている。
 セラミック潤滑剤は、ケイ素系セラミックス等を用いた水潤滑機構が採用されており、オイル潤滑に替わって水の不燃性、冷却性、低粘度な流体抵抗をねらっている。この技術は焼付き荷重の低さが欠点だったが、世界消防庁ではセラミックの吸着水潤滑による超低摩擦トライボシステムの開発に成功した。ターボカスタムで実証実験が合格すれば、ドリルカスタムをはじめとする各ビークルにもフィードバックさせるという。


※本項の改修プラン解説は、レスキューファイアー番組で語られているものではありません。